~カテキン、タンニン、テアニンなど、緑茶のこと~

すでに「植物由来の抗酸化物質(1)」(https://sanoh-corp.jp/post-1099/)で触れた通り、カテキンとはポリフェノールの一種で、「エピカテキン」「エピガロカテキン」「エピカテキンガレート」「エピガロカテキンガレート」という茶葉中に含まれる4つの形が、加熱処理のなかで「エピカテキン⇒カテキン」「エピガロカテキン⇒ガロカテキン」「エピカテキンガレート⇒カテキンガレート」「エピガロカテキンガレート⇒ガロカテキンガレート」と変化していきます。[1] ですから、例えば緑茶という一つの茶葉のなかでも、栽培されてから実際に私たちが飲むまで、カテキンはいろいろと形を変えながら存在しているわけです。

緑茶でいえば、「タンニン」という言葉もお聞きになられたことがあると思います。タンニン=カテキンではないのですが、タンニンというのは渋み成分のことで、緑茶においてはその主なものがカテキンなので、あくまでも「ニアリーイコール(≒)」の関係にあります。

タンニン、とくれば、「テアニン」にも触れないといけません。テアニンとはタンニンの逆で、甘み成分のことを指しています。例えば玉露というのは高級茶として有名ですが、これはタンニンが少なく、テアニンが多いので、甘い味がでる、それゆえに高級品として珍重されるのです。一方、番茶などはタンニンが多いとされており、これはどちらかといえば日常遣いに多くなりますね。

テアニンというのは、緑茶の根の部分で作られて、葉のほうに上がってきますが、日光に当たると分解されてしまいます。ですから、玉露のように「被覆栽培」をして、日光が当たらないようにすると、テアニンが分解されずに残って、甘みが強いお茶になるわけです。

さて、カテキンが緑茶のタンニンの主なもの、といいましたが、実はカテキンそのものがそのままタンニンであるわけではありません。カテキンが酸化して初めてタンニンになります。ここまでくれば、カテキン、タンニン、テアニンの違いにもう迷うことはないと思いますが、特に、カテキンとタンニンがよく区別されずに使われている場合があるので注意してください。

 

カテキン=渋み成分、ではなく、カテキンはあくまでもポリフェノールの一種、抗酸化物質である、ということができます。そもそもこの名前の由来は、インド原産のマメ科アカシア属の低木 “Acacia catechu” からとられていた生薬「カテキュー」から抽出されたので、カテキン、という名前になったそうです。

 

[1]伊藤園 お茶百科 「お茶の成分と健康性 カテキン」

http://www.ocha.tv/components_and_health/benefits_greentea/catechin/#:~:text=%E3%82%AB%E3%83%86%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%81%AF%E3%80%81%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%AE%E4%B8%80%E7%A8%AE,%E3%81%8C%E7%A2%BA%E8%AA%8D%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82