カカオポリフェノールは、その名のとおり、チョコレートの材料であるカカオ豆に含まれるポリフェノールです。最近では各社から「高カカオチョコレート」が販売されていて、イソフラボンなどと同様に身近に感じられるポリフェノールの一種ではないでしょうか。

 

カカオポリフェノールは、カテキンやエピカテキン、カテキン・エピカテキンが複数結合したプロシアニジンで構成された混合物。カカオ豆の素材を丸ごと使ったチョコレートやココアは、非常に効率よくポリフェノールのチカラを取り込むことができます。

その効果は、美肌、動脈硬化対策、血圧低下や血流改、対アレルギー、認知機能改善など、実にさまざまです。まずは活性酸素の働きを抑え、肌の状態を保つ女性に嬉しい美肌効果。カカオポリフェノールを含んだカカオ製品を3ヶ月間摂取すると、肌の乾燥を防ぎ、バリア機能を保つために必要な角層水分量の低下を防止するそう。

 

続いては動脈硬化対策です。動脈硬化の主な原因は、悪玉コレステロールが活性酸素の影響を受けてしまうこと。これによる酸化が動脈に問題を引き起こすのです。ポリフェノールには、この悪玉コレステロールの酸化を防止することが報告されており、研究が活発に進められています。

また血管は炎症があると狭くなってしまい、血流の流れが悪くなります。しかしカカオポリフェノール摂取で炎症が抑制され、血管が広くなることによって血流が改善し、血圧も低下します。健常女性を対象にした研究では、カカオポリフェノール1120mgを含んだチョコレートを3日間摂取することで、血液の流れが良くなったと報告されています。

さらにアレルギー症状においても、カカオポリフェノールのチカラに期待が高まっています。アレルゲンが体内に入り込むと体がそれに反応し、かゆみやくしゃみを引き起こすヒスタミン、ロイコトリエンなどが出され、そして好酸球が関係して悪化していきます。カカオポリフェノールはこのアレルギーが起こる一連の流れの各箇所を、効率よく阻害してくれることが明らかになっています。

 

例えばチョコレートを摂取すると、アレルゲンに反応して作られるIgE抗体の産生が低下します。感作を抑制する、すなわちアレルギゲンに対して“鈍感”になるわけです。さらにIgE抗体と結合する好塩基球のヒスタミン放出を抑制し炎症を抑え、好塩基球の脱顆粒も防止し悪化も抑え込みます。このほかにもアレルギーに関係するリンパ球の増殖や作用を防ぐ効果も報告されています。

 

そしてカカオポリフェノールには、脳由来神経栄養因子「BDNF」を増やし、認知機能改善する効果もあります。愛知県蒲郡市、愛知学院大学、株式会社明治によって実施された実証研究では、高カカオチョコレートに含まれているカカオポリフェノールが、脳の血流量を増やすこと、「BDNF」を含む血流の増加によって認知機能を高める可能性が明らかになりました。

 

ポリフェノールは、植物がさまざまな外敵から身を守るために作られる成分ですから、渋みや苦みが特徴です。カカオポリフェノールを手軽に摂取できる高カカオチョコレートは特有の渋みを感じられますが、香りが高く少量でも満足できると人気があります。各社から出ている高カカオチョコレートは、摂取量を守っているかぎり、体重増加などの心配もないそうです。

ポリフェノールは体内にとどめておけないものなので、一回で大量に食べても意味がなく、継続して摂取することが大切です。ちょっとひと息の休憩時、小腹が空いたときなど、オヤツは高カカオチョコレートで決まり!ですね。