皆さんは「世界アルツハイマーデー・月間」をご存じでしょうか。さまざまな記念日や啓発週間はありますが、「世界アルツハイマーデー・月間」をご存じの方はまだまだ少ないはず。国際アルツハイマー病協会(ADI)は1994年、WHO(世界保健機構)と共同で毎年9月21日を「世界アルツハイマーデー」と制定し、2012年からはこの記念日のある9月を「世界アルツハイマー月間」と定めました。

 

日本国内では公益社団法人「認知症の人と家族の会」が中心となって、認知症への理解を深める取り組みなど、さまざまな活動を実施しています。「認知症になっても安心して暮らせる社会を」をテーマに活動する同会は、1980年に結成され、今年で40周年という歴史を持つ組織。活動のシンボルカラーであるオレンジを目印に、全国各地で啓発リーフレットを配布したり、講演会なども開催したりしているそうです。同会ホームページではリーフレットや啓発ポスターが見られるほか、過去の「世界アルツハイマー月間」の取り組みも掲載されています。

同会のリーフレットによると、認知症の方は全国に500万人いると推計されています。「認知症になったら終わり」と考える方も依然多いですが、認知症が広く知られることにより社会の意識も確実に変化中。「認知症とともに生きていく」という新しい時代を迎えようとしています。

 

しかし本当の意味での新しい時代は、ここからです。新型コロナウイルス感染症問題もあり、2020年に入り生活が劇的に様変わりしました。この流れを受け、これまで考えられてきた「認知症とともに生きる」方法が、さらに大きく変わっていくかもしれません。

認知症は誰もが罹患する可能性のある疾患です。明日家族に認知症の症状に気づくかもしれませんし、もしかしたら自分の認知機能に障害が出てくるかもしれません。他人事ではなく、一人ひとりが“自分事”として捉えていくことが重要です。今月9月は、認知症への正しい理解を深め、誰もが安心して暮らせる社会の構築について、改めて考える機会にしましょう。

 

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