世界を混乱に陥れている新型コロナウイルス感染症。しかし少しずつですが、国内の感染者数は安定し、「Go TO トラベル」などの効果もあって、シルバーウィークは行楽地が大いににぎわいました。まもなく訪れるインフルエンザシーズンとのダブルパンチが気になるところですが、コロナ禍が始まって以来、夏場でもうがい・手洗い・消毒・マスク着用を徹底できた日本人なら、きっと大丈夫!と信じています。

すっかりコロナが日常になってしまったので意外と忘れがちなのですが、やはり健康体であることが何よりのコロナ予防になります。健康であれば重症化するリスクは低く、無症状の人も多いのが特徴です。特に騒動初期には「基礎疾患のある人」が危険である旨が多く報道されましたが、そこで主に取り上げられたのが糖尿病です。

 

これまで糖尿病は歯周病との相互関係があることを、当コラム内でも取り上げてきました。糖尿病が悪化すると歯周病も悪化しますし、歯周病をコントロールできると糖尿病の数値が安定する、といったようにお互いに関係があるのは周知のとおり。それがなんと、新型コロナウイルスとの相互関係もあるようなのです。

6月に「The New England Journal of Medicine」に掲載された内容によると、世界的な糖尿病専門家による研究グループは、新型コロナウイルスに感染することで、糖尿病患者が重症化することはもちろん、健康な人が糖尿病を発症するリスクが高まると警告しています。まだまだ不明点な点が多いものの、ウイルスが人間の細胞への侵入が可能になるたんぱく質は、肺はもちろん、小腸・肝臓・腎臓・脂肪組織・膵臓などグルコース代謝に関係する臓器などに存在することが示唆されています。ウイルスが入り込むことで複雑な機能障害を引き起こすのではないかとのこと。また1型糖尿病はウイルス感染で発症することは既知の事実であり、糖尿病と感染症の関係は間違いなくありそうです。

 

新型コロナウイルスに罹患することで引き起こされるのであれば、もはやどうしようもないのですが、常に健康に気を配り、食事も含め規則正しい生活を送ることが「Withコロナ」時代の最優先事項です。必要以上に恐れたり、自宅に引きこもったりする必要はありません。ソーシャルディスタンスを保ち、マスクを着用、手指の消毒…など、いまある感染症対策をしっかりと行いましょう。

 

 

https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMc2018688