記録的な暑さと言われた夏が去り、気が付けば本格的な寒さの足音が聞こえ始めました。1年とは早いもので今年も残り2ヶ月あまり。2020年は五輪一色になるかと思いきや、誰もが予想だにしなかった新型コロナウイルス感染症「COVID-19」に支配されました。

感染判明者数は一進一退を繰り返しているものの、「Go Toトラベル」なども盛況で、海外渡航も段階的に可能になってきました。少しずつ平穏を取り戻し始めていますが、ここからはインフルエンザが流行する時期。新型コロナは「味覚や嗅覚の障害」、インフルエンザは「突然の高熱」など、異なる特有症状もありますが、咳やノドの痛み、筋肉痛や頭痛など基本的な症状は一緒ですから注意しなければなりません。

 

また新型コロナとインフルエンザの各治療で使われる内服薬もまったく違います。新型コロナの重症化を防ぐと言われている薬も、インフルエンザ患者が使用すると命の危険もあるとか。逆もまた然りで、インフルエンザの薬が新型コロナ患者の体に悪影響を与えることも。昨年のインフルエンザ薬が残っているからといって「熱が出たのでもったいないから飲もう」などと素人判断で飲むのは絶対にやめましょう。

幸い、インフルエンザには重症化を防ぐと言われるワクチンが存在します。すでに予防接種はスタートしていますから、重症化リスクの高い高齢者や慢性疾患患者はもちろん、人と接触する機会の多い接客業や営業職などの方は、なるべくワクチンを接種するようにしましょう。

それでもなかなか防げず、毎年流行してしまうのがインフルエンザ。インフルエンザは特効薬も治療法もある…とは言われますが、実際は年間に相当数が命を落とす非常に危険な感染症です。症状があればすぐに医療機関にかかり、診断を受けましょう。新型コロナと違い、インフルエンザの検査は一般の医療機関でできますから、迷わず受診してください。

一方で、今年2月頃から始まった新型コロナ禍以降のインフルエンザ罹患数は抑えられ、ダブルパンチを防ぐことができました。手洗い・うがい・手指の消毒・換気などを徹底し、3密を避けた行動が功を奏したと考えられます。こうした対策が継続できるのであれば、今冬はインフルエンザの流行はないとコメントする医師もいるほど。新型コロナウイルス予防が、インフルエンザ予防にそのままつながるため、手洗い・うがいなどの基本はもちろん、少し寒くても定期的な換気をするなど、気を抜かずに対策を継続していきましょう。

そして、十分な睡眠、バランスの良い食生活、適度な運動…と、規則正しい生活を送ることが何よりも大切です。とはいえ、多忙で食事にまで気が回らなかったり、ストレスで不眠気味だったりと、それぞれ悩みがあるかと思います。時にはサプリメントや健康食品などに頼ってみるのも手。今年もあと少し! 新型コロナとインフルエンザに注意して、いい年末を迎えましょう。