血液検査や食生活の状況、飲酒・喫煙などを調査し、日本人の健康状態や栄養素摂取量を把握するための「国民健康・栄養調査」。2019年11月に実施された同調査の結果がこのほど、公表されました。

機能性素材「タキシフォリン」を扱う弊社が気になるのは糖尿病です。まずは糖尿病についてみてみましょう。ヘモグロビンA1cが6.5%以上か、糖尿病治療中だと答えた「糖尿病が強く疑われる者」の割合は、男性は19.7%、女性10.8%で、この10年間と比較して有意な増減は見られないとのこと。しかし男性の場合、50代で17.8%、60代で25.3%、70代以上ともなるとなんと26.4%が「糖尿病が強く疑われる者」なのだそう。60代以上の4人に1人です。年齢を重ねればそれだけ何かしらの問題が出てきますが、4人に1人とはかなり驚きの数値なのではないでしょうか。なお、女性の場合は60代で10.7%、70代以上で19.6%といいます。

糖尿病に関しては有意な増減がないとされているものの、男性の肥満は増えているようです。BMIが25以上の男性は33.0%。2013年から増加傾向にあるそうです。一方女性は有意な増減は見られず、22.3%となっています。BMIが18.5以下の痩せの割合もそれほど変化はありませんが、BMIが20以下の「低栄養傾向の者」は85歳以上でその割合が高くなっているそう。低栄養問題については周知され始めていますが、まだまだ対策は不十分ということですね。今後は高齢者の低栄養解消に向けてさらなる取り組みが必要だということでしょう。

続いては血圧です。これはこの10年間で比較すると最高血圧の平均値は男性132、女性126.5で、男女ともに有意に減少しているそう。さらに最高血圧が140以下の人も男性で29.9%、女性で24.9%とこちらもともに有意な減少を見せています。高血圧とはどちらか一方または両方が140/90以上になることを言います。高血圧は動脈硬化を引き起こし、脳梗塞や脳出血、狭心症や心筋梗塞などさまざまな病気の原因となる怖いもの。少しでも改善の兆しが見えているというのは、とてもいいことですよね。

 

まだまだ項目はたくさんあるのですが、実は一番気になったのが「社会環境と生活習慣等に関する状況」です。ここで食生活改善の意思について、「関心はあるが改善するつもりはない」と回答した人が男性で24.6%、女性で25%もいるのです。しかもこれは「近いうちに改善するつもりである」「既に改善に取り組んでいる」など7つの回答の中で、最も割合が大きかったのです。男性では、続いて割合の高い「改善することに関心がない」を含めると、実に40%以上が食生活改善の意思を持たないのです。

 

これが肥満の増加とも関係があるのかもしれません。食生活を改善するというのは、ある意味で食べる楽しみが制限されます。それをしてまで「健康」を手に入れたいとは思わないということでしょう。しかし、健康を損なったとき、はじめてそのありがたみがわかるというもの。関心があるのなら、何か一つでも改善するよう生活を改めてみましょう。

そしてこの結果を見てヘルスケア事業を主とする企業として、「食生活改善ができない人のサポート」ができるよう、機能性素材の研究・開発をさらに推進していかねば!と、「国民健康・栄養調査」を見てあらためて心に誓いました。