再び新型コロナの感染症判明者数が再び増加しています。特に北海道や大阪は相当数が報告され、盛り上がっていた「Go To トラベル」から札幌市や大阪市が除外されることになりました。一部地域では知事判断で「Go To イート」食事券の販売・利用の一時停止を検討しているそう。年末に向けて訪れた第三波は、私たちの生活にどう影響してくるのでしょうか。

 

緊急事態宣言が発令されたころから、病院やクリニックの受診控えが急増。「感染者がいたら怖い」という声も多かったのですが、「医療機関・医療従事者に迷惑をかけてはいけない」という人も少なくありませんでした。少々の体調不良は我慢して、市販薬で過ごした人もいたことでしょう。

特に良くないのは、定期的な通院が必要なのにもかかわらず、受診しないこと。投薬治療中であれば処方薬が手に入らないことから治療の中断にもつながってしまいます。クリニックなどではこうした患者のために、院内に入らなくてもできる診療を提供。例えばクリニック駐車場に停めた患者所有の車まで出向き、そこで診察しているところなども多く見受けられました。

 

その中で特に注目されたのがオンライン診療。2018年4月には保険診療適用としてスタートしていましたが、コロナ禍以前は対応している医療機関が多くありませんでした。しかし新型コロナ感染症拡大防止対策としては、直接対面でないオンライン診療は極めて有効。受診時に待合室や診療室でうつす・うつされることもなく、とても安心して医師の診断を受けられるからです。しかも厚生労働省の事務連絡により、受診歴のない初診も含め、電話・オンライン診療が認められるという時限的かつ特例的措置が取られました。

 

こうしたこともあって、一気にオンライン診療が浸透。医療機関に足を運ばなくとも、治療に必要な処方箋を出してもらうことができます。症状が安定している疾患であれば、オンライン診療を活用することで人との接触が減りますし、カメラを使えば医師の顔も見えるため安心感も。触診や検査などができず医療の質が落ちるといわれる一方で、カメラの向こうに広がる患者の日常生活を把握できるという面で、オンラインならではのメリットが期待できるとしている医師もいます。

「With コロナ」時代には必要不可欠なオンライン診療。そしてこれが定着すれば、「After コロナ」時代にも、長い診療待ち時間が減る、転居してもかつての主治医に引き続きかかれる、へき地でもすぐに医療にアクセスできる……などメリットはあります。こうした医療のバリエーションが増えることは、今後の社会にとってとても良いこと。新型コロナウイルス感染症を乗り越えたとき、そこにはより安心して暮らせる社会が広がっているはずです。