もはや国民病の一つと言っても過言ではない花粉症。まもなくそのシーズンが訪れようとしています。昨年はコロナ禍のスタートとかぶり、マスク不足もあったことから「どうなるのだろう」と思っていましたが、フタを開けてみれば花粉飛散量も少なく、なんとか乗り切ることができたという人も多いのではないでしょうか。花粉症からの“忖度”がそのまま続けばいいのですが、2021年はそうはいかないよう。エスエス製薬の「2021年花粉情報」では、前年に比べ、東北南部から関東・東海は2~4倍、その他の地域は1.2~2.8倍の花粉飛散が予想されています。

新型コロナウイルス感染拡大を止めるため、今は緊急事態宣言中。現時点での期間は2月7日までです。しかし2月の中旬頃から花粉症症状が出始める人も多いのではないでしょうか。くしゃみをしたり、鼻水が出たり、はたまた目がかゆくなってこすったり。こうした症状は、さまざまなものを介して「移す・移される」リスクを高めます。緊急事態宣言のおかげで感染者が減って宣言が解除されても、花粉症により逆戻り…という可能性もあります。

そのため「先手必勝」が大切です。花粉症がひどい人は、症状が出てくる前から市販薬を上手に活用しましょう。抗ヒスタミン剤は眠気などの副作用があり、「車を運転するから」「仕事に集中できないから」などの理由で避ける人も多かったのですが、「第2世代」の抗ヒスタミン薬や、抗ロイコトリエン薬なら眠気は少ないのが特徴。点鼻薬も局所的なので、副作用のリスクは低くなります。耳鼻科で処方される花粉症の薬は、市販薬と同じものも多くあるそう。ですから症状が軽い、例年通りの症状が出ているなど、体調に変化がなければ市販薬でのコントロールでも問題ないのではないでしょうか。

毎年、耳鼻科にいって薬をもらっているという人は、オンライン診療の活用もおすすめ。花粉症シーズンはクリニックも「密」になりやすいので、スマホやパソコンなどで自宅から受診できるオンライン診療は便利で安全です。クリニックにかかれば、「デスロラタジン(デザレックス)」「エメダスチンフマル酸塩貼付薬(アレサガテープ)」など薬効が強いにもかかわらず眠気につながりにくい薬など、市販されていない花粉症薬もあり、自分の体に合う薬が見つかる可能性が高まります。

 

また重症患者には「ゾレア(オマリズマブ)」と呼ばれる新注射薬も登場しました。薬価が高く症状にも条件があるため、誰もが使えるものではありませんが、花粉症に苦しんでいる人には朗報です。興味がある人は条件などが合致するかどうか、耳鼻科を受診してみましょう。

今は電車内でマスクをしていても、咳払いひとつしづらい状況。花粉症にもかかわらず、冷たい目で見られたり、トラブルに巻き込まれたりしては大変です。また、手洗いなどをしてないのに目がかゆくて触ってしまったりと、コロナ感染リスクも高まるため注意してください。今はいい市販薬がたくさんありますので、症状が出る前からしっかり対策をしましょう。