突然ですが「マイクロニードル」をご存じですか? マイクロニードルとは、文字通り「マイクロ(微細)」な「ニードル(針)」。その針の先端に薬剤を含ませて、皮膚に貼付することで投与するパッチ式の経皮吸収製剤で、医薬品・化粧品分野で活用されています。

針を刺すというと痛そうなイメージですが、心配は不要です。皮膚の浅いところに貼ることができるため痛点をあまり刺激せず、さらに微細針で痛みを感じにくいのが特徴。また医師や看護師ら限られた国家資格保持者に許される「注射」ではないため、自分で貼り付けるだけで簡単に、安全に薬剤を投与することができます。そのため感染症パンデミック時のワクチン大規模接種などでも役立つと期待されているものなのです。

一般の人になじみが深いのは、やはり美容関係。検索をかけると多くの美容商材が見つかります。近頃マイクロニードルパッチは、「刺すヒアルロン酸」といった名称でも話題になっているものがあるそう。塗布よりもさらに効果のありそうな刺激的なキャッチフレーズですね。

資生堂では、最先端の皮膚科学研究を応用した「ナビジョン」から、100%ヒアルロン酸の針状美容液を販売しています。針状に固められたヒアルロン酸はなんと2400本ほど。目頭から目尻までしっかりと覆い、みずみずしくふっくらした肌へとケアしてくれます。一般販売のほかに医療機関でも購入することができるそうです。

このほかにもマイクロニードル技術を採用したコスメはたくさんのメーカーから販売されています。主に目元などスポットケアのもので、ヒアルロン酸だけでなく、コラーゲンやプラセンタを配合しているものや、なかにはヒト幹細胞含有のものまでさまざま。多くの製品は夜寝る前に貼り付け、朝起きてから外すというもの。じっくりと一晩かけて、肌に美容成分を浸透させていくようです。

この1年ほどはマスク着用のため「手抜きメイク」という人も多いでしょう。しかし目元は露出しているので、しっかりとケアしたいところ。一方でいよいよ日本でもワクチン接種が始まり、今夏にはマスク着用の“義務”はなくなっているかもしれません。最も乾燥する今の時期、マイクロニードルで目元の皮膚に直接潤いを届け、マスクが覆ってくれない目元の美しさを維持しつつ、きたる「アフターコロナ」に備えましょう。