昨年より続くコロナ禍で、非常に影が薄くなっている「年中行事」。季節感がすっかりなくなってしまいましたが、本日は3月3日ひな祭りです。そして、1956年に日本耳鼻咽喉科学会が制定した「耳の日」でもあります。

数ある記念日の中でも、この由来は最も単純明快ではないでしょうか。3(み)3(み)という語呂、そして「3」が耳の形に似ていることが由来です。調べてみたら「3」の形は万国共通で「耳」とされているようで、2007年にはWHOが3月3日を「International ear care day」と宣言しました。なお、ろう者教育に携わり、電話の発明者でもあったアレクサンダー・グラハム・ベルの誕生日も3月3日なのだそうです。

 

ですから、本日は世界的に「耳」について考える日。日本の「耳の日」はもともと難聴と言語障害のある方々の悩みを少しでも解決できるようにとの願いを込めて制定された記念日ですが、現在はさらに幅広く、すべての人に「耳の健康」について知ってもらう日ともされています。

耳の病気を聞いてもピンときませんが、耳に痛みを感じるものとしては、急性中耳炎や鼓膜炎、外耳炎などがあります。子どもの頃に中耳炎にかかったことがあるという方は意外と多いのではないでしょうか。そして大人に多いのが「難聴」です。難聴というと「聞こえない」とイメージしがちですが、実は「聞こえにくい」も十分に難聴の症状であるということを知っておきましょう。特に多い突発性難聴は、早期受診・治療がカギ。投薬をおこなえば比較的短期間で治療を終えることができるので、何か違和感を覚えたら迷わず耳鼻咽喉科を受診!です。

そして難聴と同時に「めまい」が起こっているのなら、メニエール病の可能性もあります。多くの人は「めまい」を感じると内科や脳神経外科を受診するそうですが、耳と「めまい」をかなり近い関係にあることから、まずは耳鼻咽喉科。そのほかにも加齢による難聴、ヘッドホンなどによる音響外傷で悪くなるケースも。悪化すると治りませんから、ヘッドホンで音楽を聴く習慣がある方は音量や装着時間などに十分に注意してください。このほかにも中耳炎を原因とした顔面神経麻痺、耳の中で「ゴー」「キーン」など異音が聞こえる耳鳴や耳鳴りなどがあります。

これら耳の病気の原因はさまざま。突発性難聴は内耳の血流障害やウイルス性など、メニエール病はストレスなどと言われています。バランスのよい食事を心がけた上で、レバーや貝類に多く含まれる亜鉛、その吸収を助けるビタミンCなどを積極的に摂るようにし、ストレスをためない・ストレスを感じたらうまく発散できるような生活スタイルをめざしましょう。

 

新型コロナウイルスの感染が拡大してから、その症状として「嗅覚・味覚」が挙げられ、多くの人が意識するようになったはず。今年は「耳の日」を機に「聞こえて当たり前」の考えを改め、耳の健康にも目を向けてみてくださいね。