10年ほど前から、若い女性を中心に取り入れられている酵素ドリンク。健康・美容、ダイエットなど幅広い目的別に市販品が販売されているほか、野菜や果物をジューサーにかけてオリジナルの酵素ドリンクをつくり、毎朝飲んでいるという人も少なくないようです。

そもそも酵素とは、体内で起こるさまざまな化学反応に必須のタンパク質。食事の消化、吸収、代謝をはじめ、体内での化学反応のほとんどに酵素が必要とされています。人間には5000種類もの酵素が存在すると言われますが、それぞれ特定の酵素にしか反応しないそう。例えば、でんぷんはでんぷんのみ、脂質は脂質のみ、たんぱく質はタンパク質のみといった具合です。前述のようにでんぷんやタンパク質などを分解する、吸収された栄養素からエネルギーを作り出す・体内の有害物質を尿などで排泄するほか、免疫反応や体の調節機能など、多くのことに酵素が関係。もちろん他の機能と同じく加齢とともに酵素の合成力も衰えてきます。

そこで食物から酵素を取り入れようと考えるわけですが、残念ながら食品由来の酵素を体内に入れても、その助けを得られるかというとそうではありません。酵素自体は体内に吸収されないからです。しかし食物が持つ酵素が体内を通る間に、食材自体が栄養成分の分解・合成をおこなってできた物質が栄養素となり体内に取り込まれるといいます。ですから酵素を取り入れるのではなく、どのような酵素が、どのように働くかが重要なのです。

ただ酵素は熱に弱く、加熱調理をしてしまうと失われてしまいます。そのため生野菜をジューサーなどでそのままドリンクにすることで、酵素のチカラを活かすことができます。ところが摩擦による熱によって酵素が破壊されてしまうことも。そこでおすすめなのが低速回転のジューサーです。低速なら酸素の混入が少なく酸化が抑えられる上、摩擦の熱が発生しづらいので食物の酵素もしっかり残ります。高速のジューサーと比較し、低速回転のジューサーであれば細胞膜も均質にすりつぶしてくれることから、栄養素の吸収もより効率的になります。

 

推奨されている1日分の野菜・果物量を食事から毎日摂取すること、しかもなるべく栄養素を残しながら効率よく吸収することはとても困難です。しかし手軽な市販の酵素ドリンクならなんと150種類、200種類の野菜・果物を配合しているものがあったり、手づくりなら生の素材の酵素をそのまま取り込めます。ぜひ日々の健康に、酵素ドリンクを始めてみてくださいね。