先日、認知症男性から現金を盗んだとして、訪問介護を担当していたヘルパーの男が逮捕されました。容疑者の供述によると、総額で1000万円は盗み取ったとのこと。認知症男性の自宅に置かれたカメラには、その犯行現場がしっかりと収められていました。

 

これは信頼して任せていた患者ご本人にとっても、家族にとっても非常に悔しいことでしょう。かといって外部の力を借りずに家族だけで介護し続けることは、とても難しいものです。

今は身内に高齢者、認知症がおらず「他人事」の人も多いこの問題。しかし誰もが罹患する可能性があるものですし、2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になると推定されています。認知症への理解を深め、認知症患者もその家族だけでなく、社会すべてが安心して暮らせる未来を構築していかねばなりません。

NPO法人認知症ラボが運営するWebサイト「認知症スタジアム」では、認知症の人はもちろん、認知症の家族を持つ人、介護従事者らに、認知症啓発を行っていて、もちろん現時点では認知症に関係のない「一般の方」の方も対象です。認知症関連の企業や医師、医療従事者、大学教授らが中心となって、認知症に関する幅広い情報を発信しています。

コンテンツには認知症や介護にまつわるイベント・セミナー・シンポジウムなどの開催情報や、書籍・映画紹介などがあります。このほか認知症に関する講義やインタビューなどさまざまな動画が相当数アップされており、より深く認知症について知ることができます。

いざ、認知症患者に向き合おうとしてもなかなかうまくいくはずがありません。今回ご紹介した「認知症スタジアム」など高齢者や認知症患者のための専門サイトで、しっかりとした基礎知識をつけておくことが大切です。運よく認知症にならなくとも、この国の多くの高齢者が認知症になる可能性が高い。そんな時、知識があるかないかだけでも大きな差となるはずです。