日本人が「健康的な食事」をイメージするとき、かなり多くの人が思い浮かべるであろう「玄米」。最近は定食屋などで「雑穀米」が選べるところも増えていますが、「玄米」を出しているところはそう多くない印象です。精白されておらず、茶色に近い見た目が飲食店向きではないのかもしれませんね。

あらためて玄米とは、お米を稲から外し果皮や籾殻を除いた状態のものをいい、いわゆる「精米」していないもののこと。その玄米から胚芽や糠を取り去ったものが白米となります。そして玄米が体にいいとされるのは、この胚芽や糠などにたくさんの栄養が詰まっているから。白米と比較すると、食物繊維は約6倍、ビタミンB1やマグネシウムはそれぞれおよそ5倍ともいわれており、主食である「お米」だけで多くの栄養を摂取できることから、食事にまで手の回らない忙しい現代人にぴったりなのです。

さらに玄米にお水を与えて少しだけ発芽させたものが「発芽玄米」。酵素が活性化することで必要な栄養素を蓄え、発芽させます。この発芽玄米もカリウム・マグネシウム・鉄分など栄養が豊富で、ストレス対策として引っ張りだこの素材「ギャバ」も白米の10倍ほど含まれているんですよ。

 

一方で玄米に含まれる成分が毒になるとも言われていたことがありました。それがアブシシン酸とフィチン酸。アブシシン酸がミトコンドリアを傷つける、フィチン酸がミネラルの吸収を阻害するなどさまざま言われていましたが、これらは国内外の研究により安全性が確認されています。最近では体の有害物質の排出や、がん予防などでフィチン酸への注目が高まっています。

すべての果皮と一部の種皮を取り除いたものが3分づき、種皮の半分を取り去ったものが5分づき、糊粉層の一部まで除去したものが7分づき、糠層を取り胚芽を残したものが胚芽精米。数字が大きくなるにつれ白米に近づくので、「玄米が苦手」という人も試してみてください。また雑穀米のように、玄米と白米を混ぜて使うのもおすすめです。

ただし注意が必要なのが、籾殻だけを取り除いた状態であるということ。白米と違い、外側を取り除かないため、より残留農薬の危険があります。せっかくヘルシーな玄米を選んでも、その他に害があっては意味がありません。信頼できる機関が発行した認証マーク付きの玄米を確認してから購入してくださいね。