私たちの体は、私たちが食べたものでできています。規則正しい食習慣・バランスのよい食事を心がけることで、健康にも美容・ダイエットにも効果があります。例えばお通じが良くなる食品、糖尿病対策になり得る献立、美肌を手に入れる成分などさまざまありますが、最近は「ブレインフード」と呼ばれる脳を活性化させる食べ物に注目が集まっています。

認知症患者やその家族の苦労、徘徊などで起こる事故などの問題などを考え、「とにかく認知症にはなりたくない」と考える人は多いそう。病気に良いも悪いもありませんが、確かに食事制限すればコントロールできるような生活習慣病のほうが「マシ」と思うのも無理はありません。認知症は患者本人に自覚はなく、根治は見込めないうえ進行してしまえばコントロールも困難な病気です。「健康で長生き」を叶えるためには、内臓の健康や筋力の維持だけでなく、近年は「認知症を予防する」のも大切なこと。それを手助けしてくれるのが「ブレインフード」です。

脳の働きを向上させる「ブレインフード」の代表は魚です。「さかな・さかな・さかな~さかなを食べると~~♪」という歌を思い出しますが、まぐろやさんま、カツオ、さば、鮭など魚にはオメガ3系脂肪酸のDHAが多く含まれています。脳を活性化して記憶力を高めたり、集中力が増したりと、脳への効果が明らかとなっているDHA。機能性表示食品でDHAは「記憶をサポート」などのヘルスクレームが認められています。このほかナッツ類には脳の神経伝達に必要とされるコリンが含まれているため、オヤツにはぜひナッツを摂取したいところ。

 

またココアには、記憶力や判断力機能を一時的に維持増進することを、森永製菓がヒト試験にて明らかにしています。実はカカオの機能性には「抗インフルエンザウイルス」効果も報告されていて、このご時世には積極的に摂取したい食品ともいえます。

またベリー系の果物には、アスタキサンチンがたくさん含まれています。富士フィルムの研究によると、アスタキサンチンは「脳と目の関所を通過できる数少ない抗酸化物質」。脳と目の中で直接働いてくれる貴重な成分なんだそう。活性酸素から脳を守り、脳疾患の予防にも効果的だというアスタキサンチンも、ぜひとも毎日摂取したい成分です。

 

このほかには、かつて一大ブームを巻き起こしたココナッツオイルをはじめオリーブオイルやアマニ油などの健康オイル、すでに定番化したといっていい苦味がクセになる高カカオチョコレート、そして脳サポート素材として注目を集めるホスファチジルセリン(PS)が含まれた大豆食品など、ブレインフードはたくさんあります。

 

もちろんこれらを大量に摂取したからといって脳が劇的に活性化するということではありません。間食するときは甘いチョコレートより高カカオチョコレート、食後のコーヒーはたまにココアに、お魚を食べる日を増やすなど、食後のデザートはベリー系の果物に、サラダのドレッシングにはアマニオイルを使って…と工夫することで、10年・20年と経ったときに大きな差が出てくるでしょう。いずれにしても意識し、継続していくことが重要です。