歯や口腔内の状態は、全身の健康に深く影響することは皆さんご存じでしょう。近年研究が進み、歯周病が糖尿病や歯周病を悪化させることもわかっています。また正しい口腔機能を獲得していれば鼻呼吸となり、風邪などウイルス感染予防にもつながっていきます。

 

健康維持のためには、お口もしっかりケアしなければなりません。こうした歯と口の正しい知識をつけ、適切な予防習慣の定着のために作られたのが、6月4日~10日の「歯と口の健康週間」です。お口周りの疾患の早期発見・治療の徹底で、いつまでも自分の歯で過ごせるよう、そして全身の健康増進につなげようという取り組みとなっています。

日本歯科医師会によると、このイベントはもともと戦前に設定された6月4日の「虫歯予防デー」が由来。その後「護歯日」「健民ムシ歯予防運動」と改称し、戦争期間中の一時休止を経て、1949年に「口腔衛生週間」が制定されたといいます。その後、幾度かの名称変更ののち、2013年より「歯と口の健康週間」になりました。

本年、令和3年度の兵庫は「一生を 共に歩む 自分の歯」。現在、国民の8割程度が「歯周病」であると言われていますが、3ヵ月に一度程度の定期的な歯科医院への通院で清掃すれば歯を失うリスクはとても低くなり、また全身の健康への影響も食い止められます。

歯科治療の進歩によりインプラントなど天然歯に遜色ない代替手段もありますが、やはり自分の歯がいちばん!乳歯が抜け落ちて大人になったり、親知らずは抜歯が推奨されることも多いことから、うっかり「歯の1本や2本」と思いがちですが、私たちの腕や足、目、耳…などと同じ「体の一部」なので、天寿をまっとうするその日まで、自分の歯で美味しくご飯を食べたいものです。

 

今はコロナ禍、さらに地域によっては非常事態宣言も発令されています。そのためリアルイベントは一部中止・延期とされていることもありますが、毎年各自治体で歯の健康に関する啓発イベントや無料歯科検診などさまざまな活動が行われています。今年も実施している自治体はありますし、また無料のオンラインイベントを行っている歯科医師会もあるので、例年以上に「歯と口の健康週間」に触れられるチャンスでもあります。ぜひこれを機会に、歯と口の健康について知識を深めましょう。