本格的な夏が近づいてきました。夏に注意したいのは、なんといっても熱中症。先日、真夏日の関西で高校生が体育の授業で持久走を行い、9人が搬送され、1人は重症と診断されました。これも熱中症が原因です。

人は体に熱を持つと汗をかき、その汗が蒸発する気化熱によって体温を下げます。ところが梅雨時期は湿度が高いため、汗がなかなか蒸発せず、体に熱がこもってしまいます。雨の日に洗濯物を干すと、たとえ気温が高くても乾かないのと同じです。「熱中症や脱水症状なんて、真夏に注意することでしょう?」「6月はまだそんなに暑くないので大丈夫」などと思っている人も多いのですが、実は梅雨シーズンはまだ本格的な暑さにも慣れていない時期。前述のとおり湿度の高さも関係し、6月だからこその危険もあるため、今からしっかりと対策する必要があるのです。

そして脱水症状を防ぐことが、熱中症対策のカギを握っています。喉が渇いたなと感じる前にこまめに水分を補給しなければなりません。また「汗をかいたとき」だけでなく、普段から定期的に飲むのがポイント。起床時、運動前後、入浴前後、就寝前…としっかり水分を摂取して、体を潤わせておきましょう。

また水分をしっかり補給しておくことで、血栓予防のほか、脳卒中や心筋梗塞対策にもなります。糖分が多く含まれたスポーツドリンクなどの飲みすぎには注意が必要ですが、ミネラルが含まれた麦茶や経口補水液なども取り入れながら上手に水分を摂取してください。

 

実は暑さには「慣れ」もあります。体調と相談しながら梅雨の晴れ間に散歩に出かけるなどして、本格的な夏前に暑さに慣れておくことも大切です。1年以上にわたるコロナ禍で体力が落ちている人も多いので無理は禁物。水分をこまめに補給しながら1日5分程度の散歩からはじめ、徐々にウォーキング時間を増やしていってください。今年も熱中症に気をつけて夏を満喫しましょう。