最近は血液検査、唾液による遺伝子検査など「将来の疾患リスクがわかる」検査が増えてきて、一般の人も容易に受検できるようになりました。検査結果を見るのは怖いものですが、もしそれが「予防」できる疾患なら、早いうちに知っておくことで生活習慣の改善も自覚を持って取り組めるでしょう。

やはり多くの人が気になるのが、がんや生活習慣病だと思います。しかし個人的に関心があるのは認知症です。たとえ予防むなしく発症したとしても、「忘れてしまう」前にやることを整理しておくことができるから。また何もかも理解できなくなったとき、家族に迷惑をかけないためにも、です。

余談ですが、認知症は発症した段階で将来を見据えたサービスを活用しておくことが重要なんだそう。認知症は基本的に自覚がありませんから、進行してから初めてデイサービスなどを利用しようとすると「私はこんなことしたくない!」「私は認知症じゃない!」と受け入れられない人も多いのだとか。早くから徐々に慣れてルーティンとしておくと、症状が進行しても抵抗なく取り組んでくれるそうです。

それならなおさら、早めに認知症リスクがわかればメリットが大きそうですね。調べたところ健康診断結果を入力すると、認知症リスクがわかるアプリが最近新たに発表されていました。ハルメク・ベンチャーズ社の「おうちで認知症チェック」は、血液検査データなどを基にリスクを分析し、受診を勧めるアプリをリリースしました。0次スクリーニングに当たるもので、BtoB向けのサービスとのこと。最近注目を集めている各生命保険会社の「認知症保険」の加入審査で使われたり、自治体サービスとして導入される予定があるそうです。

 

ベースは東京大学大学院の酒谷薫特任教授の研究がベースで、血液検査データから判定を行うもの。HbA1CやGLU(グルコース、血糖)、中性脂肪、AST(GOT)、γ-GTPといった5種類の数値に、年齢・性別、BMIを組み合わせて診断。「正常」、「やや低下」(軽度認知障害/MCIが疑われる)、「低下」(認知症の疑い)の3段階で教えてくれるそうです。

 

このリスク診断なら大規模集団のスクリーニングも簡単に行えるため、自治体による認知症対策などの施策にも活用できるといい、今後の展開に注目が集まっています。さっそく受けてみたい気持ちもありましたが、現状はB向けなのでその機会がありませんね(笑)。将来を考え「認知症保険」の加入も視野に、バランスのよい食事・適度な運動・十分な睡眠……と、予防に励みたいと思います。