いよいよ明日からオリンピック連休です。開催の是非はともかく、今年は自国開催ですので「深夜に競技を見ていて翌日がつらい…」といった寝不足はないので安心ですよね。しかし、東京など一部地域では緊急事態宣言が発出されていて「せっかくの連休なのにどこにも行けない」と嘆いている人も多いのではないでしょうか。

 

ならば早くも酷暑による体力的ダメージを回復するべく「寝だめをしよう!」と考えている方も少なくないのでは? しっかり休んで体を労わることは大事ですから、きちんと睡眠時間を確保し体を休めることはとても大切です。

しかし多くの人が勘違いしていますが「寝だめ」はできないもの。日曜日に12時間寝たからと言って、平日分の睡眠不足はカバーできず、「睡眠負債」となって体に蓄積されていきます。「土日でたっぷり寝れば月曜日からまた頑張れる!」という人もいらっしゃいますが、実はこれは“気分”の問題。体には睡眠不足による負債がたまっていっているのです。

例えば7時間を標準的な睡眠時間だとすると、平日に5時間しか寝れていない人は10時間不足しています。一時的なものならいいのですが、多くの人はこうした生活が習慣化し、睡眠負債が蓄積して集中力低下、学習や仕事のパフォーマンス低下などにつながっていきます。寝だめにより睡眠負債が緩和できるのかを調査したアメリカの研究では、眠気は緩和できるものの、集中力や注意力の低下は緩和はできないとの結果が出ています。

ただし、必要な睡眠時間は人それぞれ。多く寝ればいいというわけでもないので、まずは睡眠負債がないかどうかをセルフチェックしてみましょう。

重要なのが「寝つき」。睡眠サイクルがきちんとしている人は、眠る時間になると自然と体がお休みモードになり、布団に入ればすっと眠りに落ちます。いつまでも寝られない、ついスマホを見てしまうといった習慣がある人は注意が必要です。

このほか就寝中に目が覚めてしまい、なかなか寝付けなくなる人もいらっしゃるかと思います。途中で起きてしまうと睡眠時間が不足するだけでなく、その質も低下してしまいます。また朝すっきり起きられる人はよいのですが、いつまでもグズグズと起きられない人もまた、睡眠不足の可能性があります。

 

そして日中に強い眠気に襲われる人なども注意が必要。睡眠時間が足りていれば足りていれば、仕事や学習に集中していると眠くならないはずですが、負債としてたまっているともうどうしようもありません。意識を失うように居眠りしてしまう人は睡眠負債がたまっている証拠でしょう。

 

睡眠が足りていないと思っていても、なかなか生活習慣を変えるのは難しく、またなんとなく過ごせているので気にしていない人も多いでしょう。こうした負債は雪だるま式に大きくなっていって、気づいたときには手遅れになるかもしれません。まずはセルフチェックをしてみて、「あれ?睡眠不足かな?」と思ったら十分な睡眠時間の確保に努めるのはもちろん、夜寝る前に入浴するなどしてリラックス状態を作り出し、睡眠の質を高めるようにしましょう。