日本では2020年1月末頃から騒がれ始めた新型コロナウイルス感染症。それまでは一部のホテルや商業施設の入口などごく限られた場所にしか設置されていなかった手指用アルコール消毒液ですが、コロナ禍ではどこにでも置かれるようになり、入店には検温と手指消毒が必須となりました。

 

そこで増えているのが「手荒れ」です。従来なら秋・冬シーズンに多い悩みだった手荒れに、夏でも悩む人が増えているのだとか。これまでよりも頻繁に手洗いし、あまり使用していなかった消毒液を毎日何度もすり込むことで皮膚への刺激となって、腫れたりブツブツができたりヒビ割れたり。水泡や痒みといった症状が出る方も少なくありません。

 

つらい痒みからかきむしってしまうこともありますが、それでは悪化の一途。症状が進行してしまうと治りも悪くなるため、気になった時点でしっかりと対策をする必要があります。とはいえ、どんなに気をつけていても「手を使わない」で生活をすることは困難ですよね。治るまで触らない、常に保護しておくという対処ができないのが難しいところです。

まずはハンドソープや消毒液などの刺激で壊れてしまった皮膚バリア機能を取り戻すために、その都度、保湿タイプのハンドクリームを塗るようにしましょう。アルコール消毒が必要な場面では、アルコール消毒液を手に伸ばしてから、ハンドクリームで保護します。ひどい手荒れは皮膚の色素沈着を起こしてしまうこともありますから、ハンドクリームなどでの対策で手荒れが改善しない場合は、すぐに皮膚科の受診を。ステロイド外用薬で治療し、その後予防に努めましょう。

手荒れ予防のポイントは、まず手洗い後にしっかりと水分をふき取ること。皮膚表面に水分が残っていると、水が蒸発する際に必要な水分まで一緒に蒸発してしまい、乾燥が進んでしまいます。その後アルコールをすり込みますが、量は最小限に。その上から保湿クリームをしっかり塗り込んでいきます。そのほか、ハンドソープや食器洗剤などは低刺激のものを選択するのもポイントの一つ。界面活性剤の含有率が少ないものは、手にも優しいのでおすすめです。また寝る前は入念に保湿して綿の手袋を、水仕事の際にはゴム手袋をそれぞれ着用するとより効果的ですよ。

 

最近では保湿クリームに除菌効果が備わっているものもあります。アルコール消毒液で手荒れしてしまう人は、こうした除菌成分含有のハンドクリームを選んでみてもいいでしょう。手荒れは改善したとしても、対策を怠れば再発する可能性が高いといいます。ニューノーマルな生活ではハンドケアは通年もの。夏も対策を怠らず、綺麗な手をキープしましょう。