腸内環境が悪くなると、便秘や肥満、肌荒れにつながる……という話をよく聞きます。腸
内細菌は大きく分けて3つに分類でき、いわゆる「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」がバ
ランスを保って共生しています。食生活の乱れや運動不足などの生活習慣のほか、ストレ
ス、月経前のホルモン変化、加齢などにより腸内細菌の力関係が変わってきます。

例えば便秘になるなどしてブドウ菌、ウェルシュ菌といった悪玉菌が増えると腸内を腐敗
させたり、細菌毒素や発ガン物質を産生したりと悪さを始めます。発生した有害物質には
有毒のガスや活性酸素が含まれ、血液を通して体中を巡り、その影響はもちろん肌にも。
ニキビやシワ・シミ、くすみ、たるみ、肌荒れとして現れてきます。

そこで善玉菌を優勢にし悪玉菌を抑え、腸内環境を整える必要があります。最もポピュラ
ーな対策が「発酵食品」です。納豆・味噌・漬物など昔からある日本の発酵食品を中心に
、ヨーグルトやチーズ、キムチなども善玉菌を増やす乳酸菌が含まれており、毎日続けや
すい点もポイントです。

また食物繊維も欠かせません。善玉菌のエサになり、糖質の吸収を緩やかにする水溶性食
物繊維はこんにゃく、昆布・ワカメ、サトイモ、果物、大麦など。腸の蠕動運動を助け便
通を促進する不溶性食物繊維は、穀類や野菜、豆類のほか、きのこ類、海藻など。これら
を食生活にバランスよく組み込むことで、より良い腸内環境をつくることができるのです

近年ブームから定着したのが、腸内環境を整える「腸活」。腸の健康は“免疫力アップ”
にもつながると期待され、コロナ禍でさらに注目が集まっています。そして多くの神経細
胞が存在する腸は、人の精神や感情にも深く関わる「第二の脳」とされ、腸と脳が自律神
経系などを介して影響し合う「腸脳相関」という言葉も広く知られるようになりました。
ですから「腸活」を意識するなら、食事・運動はもちろん、趣味などを楽しむ時間や、入
浴などリラックス時間をしっかり確保することも大切です。

日焼け止めやUVカットグッズなど外的なダメージ要因から肌を守るとともに、この夏は「
腸活」でインナーケアし、美肌をキープしましょう。