アトピー性皮膚炎は、かゆみなどを伴う湿疹ができ、良くなったり悪くなったりを繰り返す慢性的な症状。皮膚のバリア機能の低下によりアレルゲンや刺激が肌にダメージを与え、かゆみを感じて皮膚をかいてしまうことで、さらにバリア機能が低下するという負のスパイラルとなって症状がひどくなっていくことがあります。ストレスなどの環境的要因が原因となることもあります。

 

アトピー性皮膚炎に必要な対策は「スキンケア」「薬物療法」「悪化要因の除去」。この3本の柱に加え、肌質・体質の改善やストレス緩和などの面から食事も大切な要因となるはず。なお乳幼児のアトピー性皮膚炎は食物アレルギーとの関連性が深いとされていますが、食物アレルギーは最悪命にかかわることも。そのため必ず医師の指導下で行わねばなりません。

アトピー性皮膚炎は、これだけ医療が発達した今も苦しむ人が多いもの。「これをすればいい」「この薬を飲めば治る」「これを食べると改善する」といった“特効薬”がありません。ですから食物アレルギーの有無を確認した上で、人間の基本となる「バランスの良い食事」を続けていくことが重要です。

 

ただし、カルピスに由来する乳酸菌研究で開発された「L-92乳酸菌」など、研究によりアトピー性皮膚炎の症状緩和・改善効果が明らかとなっている乳酸菌も。腸内環境改善が肌にいい影響を及ぼすことも周知の事実ですから、乳酸菌のほか食物繊維などの摂取による「腸活」を意識してみるといいでしょう。

また最近では糖質の過剰摂取とアトピー性皮膚炎の関連性についても注目されています。糖質の摂取量をコントロールすることで血糖値の乱れを抑えることは、アトピー症状だけでなく全身の健康にもつながりますよね。さらに体に必要なオメガ6脂肪酸も、摂りすぎれば体に悪影響を及ぼします。しかしオメガ6を完全に排除すればいいわけではありません。オメガ6が多く含まれるドレッシングやマーガリン、スナック菓子、揚げ物などを控えつつ、魚などに含まれるオメガ3とバランスをとる必要があります。

 

人の体は食べたものでできています。内部からアトピー性皮膚炎対策は全身の健康にも深く関わります。まもなく9月。酷暑もひと段落し、秋冬へと移っていきます。アトピー性皮膚炎の方もそうでない方も、改めて「バランスのよい食事」を意識し、季節の変わり目に備えましょう。