先日、amazonで書籍を選んでいたら、『人の命は腸が9割 大切な腸を病気から守る30の方法』というタイトルの本を見つけました。残念ながらこの書籍をまだ読んでいないのですが、「腸」はそれだけ人間の健康に関わっている臓器なのだと改めて感じました。女性誌などでは定期的に「腸活」特集が組まれますし、このコロナ禍では免疫アップのキーポイントに「腸」が挙げられることも少なくありません。

 

腸には「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」などたくさんの細菌がおり、それを腸内細菌叢と言います。この腸内細菌叢は別名「腸内フローラ」ともよばれるのですが、この細菌叢のバランスが健康や病気と深く関わっているのは周知のとおり。食事による「腸活」では、この腸内細菌叢を整える乳酸菌が多く含まれる発酵食品や食物繊維の摂取が推奨されています。

さらにこの腸内細菌と糖尿病には大きな関係があることが、海外の研究で明らかになっているそう。糖尿病発症リスクの高い男性の1年間の血糖コントロールを追跡調査したところ、血糖コントロールがうまくできているグループでは「善玉菌」が多く、血糖コントロールがうまくいっていないグループでは「悪玉菌」が多かったのだとか。

 

ちなみに血糖値が常に正常であり続けた男性には、特別な善玉菌がたくさんあったそうです。一方で肥満の人にはこの特別な善玉菌が少ないことも別の研究で明らかになっているとのこと。これがいわゆる「痩せ菌」なるものではないかと思いました。そんな菌が繁殖しまくる腸を持っている人は、きっと多くの人の羨望を集めていることでしょう(笑)。

 

話題は戻りますが、これは逆もまた然りで、Ⅱ型糖尿病患者は腸内細菌叢が乱れやすいことも国内の研究でわかっているとのこと。なんと腸内細菌が血液にも流れ込み、炎症を起こしてしまうのだとか。腸から出たものが慢性炎症にもつながるという、なんとも怖いお話です。

 

認知症予防、うつ症状などの予防・改善などにも関わる「腸」。“健康づくり”といっても何をしていいか分からないという人は多いでしょう。そんなときはまず「腸」を意識した食事と運動を心がけるといいかもしれません。

 

[参考]糖尿病ネットワーク:https://dm-net.co.jp/calendar/2015/023187.php