テレビ番組などで取り上げられ、多くの人に認知されるようになった「血糖値スパイク」。食後の短時間に血糖値が急上昇する状態で、この急激な変動により血管が傷み、がんや心筋梗塞、脳梗塞、認知症などのリスクを高めます。

 

「健康診断で引っ掛かったことがないから大丈夫」という人の中にも、血糖値スパイクを起こしている人はたくさんいるはずです。なぜなら、健康診断では分からないから。血糖値が急上昇しても、時間が経てば元通りとなるため、通常の健診時に発見されることはほとんどありません。血糖値スパイクそのものにも自覚症状はありませんから、そのまま放置している人がほとんどなのです。

 

この怖い血糖値スパイクを抑えるには、食事を見直すことが大切です。まずは野菜や海藻、きのこなど食物繊維の多いものから食べ始め、続けておかずへ。炭水化物である白ご飯を食べるときは、しっかり噛んで味わいましょう。これは近年スタンダードになってきた「ベジファースト」ですね。最初に野菜を食べることで食物繊維が食後血糖値の上昇を緩やかに、さらに満腹感を得られやすくなります。炭水化物、糖質を控えめにすることは言うまでもありません。

また、「早食い」は満腹感を感じにくく、ついつい食べ過ぎてしまう可能性があるためNG。一口ひと口30回以上を目標に噛み、じっくりと味わうことで満足度も満腹度もアップします。また不規則な食生活にも危険がいっぱい。「朝食を食べなかったのでお昼はいっぱい食べよう」「忙しくてランチにいけないだろうから、朝ごはんをおかわりしよう」などドカ食いやまとめ食いにつながる可能性があるからです。規則正しく1日3回食を守り、血糖コントロールに努めましょう。

 

仕事が忙しくて食事の時間が遅くなりそうな場合には、間食として無塩の素焼きナッツがおすすめ。また果物はビタミンなど栄養が豊富なため、なるべく食物繊維が多いものを選んで少量を楽しみましょう。ちなみに、果汁100%ジュースは飲みやすさから一気に摂取できてしまうため、血糖値が急上昇することもあります。なるべく避けるようにしましょう。

 

食事をテーマにした健康法は「あれは食べてはダメ」「体のためにこれを食べましょう」というものがほとんど。しかしベジファーストは「まずは野菜など食物繊維の多く含まれたものを食べる」。そこにあるものの順番を変えるだけなので、取り組みやすいですよね。アツアツの白ご飯はちょっと我慢して、まずはサラダや副菜、汁物から食事を始めましょう。