皮膚のバリア機能が低下して現れるアトピー性皮膚炎。強い痒みを伴う湿疹が、良くなったり悪くなったりを繰り返し、我慢できず引っ掻いてしまい、さらに皮膚のバリア機能が低下する……という悪循環に陥りがちです。

 

アトピー性皮膚炎には、体質的な要因と外的刺激やストレスなど環境的な要因があり、症状を悪化させる原因は人それぞれ。皮膚を清潔に保ちつつ保湿ケアをし、かゆみを感じても引っ掻かないこと、ステロイド外用薬等を正しく塗ることで改善をめざします。

 

もちろん外部からのケアだけでなく、食事など内側からのケアも必要。乳幼児のアトピー性皮膚炎は食物アレルギーが関与していることもあり、アレルゲンを特定した上で医師の指導のもと該当する食物を除去していく必要がありますが、当たり前ながら「これさえ食べなければアトピーが治る」というものは存在しません。

 

一般的に動物性たんぱく質の肉類や牛乳、卵などがアレルゲンになりやすいとされているものの、もちろんそれだけではないのは皆さんご存知のはず。果物も砂糖類も、油・ナッツ類などもアトピーに関与していることが考えられるため、「これを食べるな」ではなく、全体の「摂取バランス」を見直すことがアレルギーの緩和につながるそうです。

この全体のバランスが崩れると、不足する栄養素が出てくる可能性もあります。栄養不足の体では、アトピー性皮膚炎が悪化することも。また一つの食品を食べ続けることも、アレルギーが出てくることがあります。もちろんアレルギーにならなくても、同じものをずっと食べ続ければ食事が偏るため、不健康なことは間違いありません。

 

慢性的に繰り返すアトピー性皮膚炎は、本当につらい病気です。まずは何が原因でアトピー性皮膚炎が起きているのか、その主たるアレルゲンを突き止めると同時に、要因となりえる食事やストレスなど環境に問題がないか洗い出してみてください。もしかしたら偏った食事が、アトピー性皮膚炎を悪化させているかもしれません。