数年前から「健康食品」として見直されているサバ缶。2013年頃に始まったブーム以降、出荷数は好調に推移してきたといい、コロナ禍の保存食としても売り上げを伸ばしているそうです。

 

サバ缶が注目された理由は、EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)といったオメガ3系脂肪酸が含まれていること。脂質を構成する成分の一つ・オメガ3は、イヌイットの食事に関する研究で注目を集めるようになった成分です。イヌイットは脂肪の多いアザラシなどをよく食べるものの、脂肪分が多いにもかかわらず心臓病の発生率が低かったことが報告されています。現在ではさまざまな研究が進み、脳機能の活性化や生活習慣病予防のほか、ダイエットにも効果があることが知られ、どこにでもある「サバ缶」も見直されることとなりました。

 

脂肪酸は、その構造の違いから「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分けられます。不飽和脂肪酸は魚や植物のオイルに豊富に含まれ、その中でも多価不飽和脂肪酸であるオメガ3は不飽和脂肪酸といいます。動脈硬化や血栓の予防に働いたり、血圧を下げたり、LDLコレステロールを減らしてくれたりとさまざまな効果で私たちの健康をサポートしてくれるもの。国内外のエビデンスが豊富で機能性表示食品でも、DHA・EPAで「中性脂肪」「認知機能」などを表示しています。

オメガ3にはEPA・DHAのほか、代表的なものにα-リノレン酸などがあります。α-リノレン酸は体内で作り出すことができないもので、アマニ油やえごま油などに多く含有しています。サバ缶なら日持ちもするため、健康効果はもちろん災害の多い日本では保存食としても◎。近年はアレンジレシピもたくさん公開されているため、美味しくオメガ3を摂取できそうです。また健康オイルであれば、良質なまま取り込めるように、サラダのドレッシングなど熱を加えずに摂取するのがおすすめ。もっと手軽にEPA・DHAの効果を得たいという人にはサプリメントもありますよ。