飲食を伴う楽しいイベントが満載の年末年始、皆様いかがでしたでしょうか。ついつい食べ過ぎた、飲み過ぎたという方も多いでしょう。一時的なイベントなら問題はありませんが、暴飲暴食がうっかり食習慣になってしまうと、さあ大変! 糖尿病などの危険も高まります。

 

糖尿病にはさまざまな合併症があり、代表的なものに「え、の、き」と「し、め、じ」があります。そのうち、太い血管に問題が出る合併症が「え、の、き」です。なんのことか想像はつきますか?

 

「え」は壊疽です。動脈硬化が進み、血液が流れないことから栄養や酸素が届かずに細胞が死んでしまうこと。糖尿病では足を切断する人も少なくありません。「どうしてそこまで放置するの?」と思われるかもしれませんが、糖尿病の合併症の一つである神経障害の人は、気がつかずに結果として放置されてしまうことがあります。

 

「の」は脳血管障害。糖尿病患者は脳の血管が詰まる脳梗塞のリスクが、非糖尿病の人に比べて2~4倍高いとも言われます。後遺症が残ったり、脳血管性認知症を発症したりと、命が助かっても、足の切断と同じく日常生活に大きく関わります。

 

「き」は狭心症や心筋梗塞など、虚血性心疾患です。こちらも非糖尿病患者と比較すると非常にリスクが高く、糖尿病と大きく関連します。特に寒い冬場に起こりやすいため、糖尿病予備軍、糖尿病患者は注意が必要です。

 

ちなみに「し、め、じ」は、神経障害、網膜症(目)、腎臓です。糖尿病などで食事制限がある方も、安心して食べられるきのこ類の名がついているのは切ないですが、「え、の、き」と「し、め、じ」をしっかりと頭に入れておきましょう。楽しい会食中も、この「え、の、き」と「し、め、じ」を思い出すだけで抑止力になるかもしれません。

 

全国的にオミクロン株の感染が広がっていることから、飲食店での酒類提供停止や会食人数制限などの再要請の可能性が。新年会が中止になってホッとしている人もいるかもしれませんね(笑)。お正月のリセットは、1月中に。そして普段から食生活に気を付けて、糖尿病はもちろん、合併症「え、の、き」に注意しましょう。