寝ている間に「ギリギリ」「ゴリゴリ」と響く、謎の不快音。家族の歯ぎしりに驚いたことはありませんか? 就寝中に無意識で行っていることがほとんどで、歯ぎしりにより歯が削れてしまったり、欠けてしまったりする人もいます。

 

歯ぎしりを続けていると顎関節を痛めるだけでなく、筋肉が硬くなって頭痛や肩こりなどにつながることも。歯に対して強い力が加わり、すでにある歯周病や知覚過敏を進行させるとも言われているんですよ。

 

現在では研究も進み、お口の健康が全身の健康につながっていることは多くの方がご存知だと思います。特に歯周病は糖尿病やアルツハイマー型認知症のリスクを高めることは有名で、歯ぎしり→歯周病悪化→アルツハイマー型認知症となりかねないのです。

 

どんな動作が歯ぎしりかというと、歯をすり合わせる、カチカチと歯を合せる、噛み締めや食いしばりなど。ちなみに食いしばりは、力を入れるときにお口に力が入ることばかりではなく、わずかでも歯が触れていたら、それはもう食いしばりなんだとか。ふと思い出したときに、歯が上下くっついていないか確認してみましょう。なお、無意識下で行われているので本人には自覚がないことがほとんどですから、歯を守るためのマウスピースなど、歯ぎしり対策をしている人は少ないようです。

歯ぎしりをしてしまう原因はさまざまありますが、「ストレス」が大きく関わっていると聞いたことがある人は多いでしょう。また上下の歯の噛み合わせ、骨格のバランスなども、歯ぎしりの要因になるそう。このほかアルコール摂取や遺伝などとも関係があると言われています。アルコールに関しては控えることはできても、ストレスや噛み合わせ、骨格、遺伝などは努力ではどうにもならないこともあるでしょう。

 

さらに無意識下で行われているので本人には自覚がないことがほとんどですから、なかなか治療が難しいもの。歯が割れたり欠けたりすることを防ぎ、歯にかかる力を緩和したりできるマウスピースはありますが、自覚がないぶん歯ぎしり対策をしている人は少ないようです。

 

自分が歯ぎしりしているのかどうかわからないという人は、家族に聞いてみて「歯ぎしりがひどいよ」と言われたら、まずは歯科医院で歯に影響が出ていないかどうかを調べましょう。通常、歯が噛む力は40~7kg程度と言われていますが、歯ぎしりは300kgとも言われています。大切な歯と歯茎を守るためにも、アルツハイマー型認知症にならないためにも、指摘を受けたらすぐに行動に移しましょう。