生活習慣病の代表格である糖尿病は、インスリン分泌の低下やインスリン感受性低下によって、高血糖になる病気です。日本では予備軍まで含めると2000万人はいると言われています。

 

糖尿病の治療は食事療法と運動療法を基本とし、服薬による治療も行われます。特に大切なのが血糖コントロール。合併症予防には血糖値を良好に保つ必要があり、多くの方がご存知だと思います。が、実際に「低血糖」「高血糖」はどのような状態なのでしょうか。

 

低血糖とは、血中のブドウ糖の濃度が低くなった状態。血糖値の数値でいうと、60mg/dL未満とされることが一般的です。人間の体は血糖値が下がると、インスリンの分泌量が減ると同時に血糖値を上昇させるホルモンを分泌します。しかし血糖値が下がりすぎると調整がうまくいかなくなることで、低血糖になってしまうのです。手指が震えたり冷汗が出たり、また動悸や頭痛、かすみ眼なども出てきます。ひどくなると意識を失ったり昏睡状態になることもあります。

高血糖は、低血糖と真逆で、血液中のブドウ糖の能動が高くなり、血糖値を下げるインスリンの分泌が間に合わなくなります。170mg/dL以上の高血糖になると尿とともに不要な糖は排出されますが、さらに値が高くなるとのどが渇いたり尿が多くなったり、このほか疲労感や体重減少なども見られます。さらにあまりにも高い血糖値だと、昏睡に陥るなど大変危険です。低血糖でも高血糖でも、どちらも命の危険があるのです。

 

低血糖は主に薬の飲み間違い、不規則な食事などはもちろん、運動や入浴後にも起こり得ます。また糖尿病治療薬だけでなく、別の疾患の治療薬の副作用もあるそう。低血糖が起こったら、すぐにジュースなどで糖分を補給しなければなりません。

 

一方の高血糖は過食や薬やインスリン注射の中断、ストレスなどが原因で起こり得ます。また低血糖と同じく薬の副作用のケースも。高血糖の場合は、水分補給やインスリン注射で対処します。糖尿病患者さんが低血糖・高血糖にならないためには、決まった食事時間に適量を摂取すること、そして服薬や自己注射などの時間や量を守ることが大切です。

 

こうしてみていると、糖尿病になってしまったら日常生活への影響は避けられません。未病のうちからしっかり健康管理して、低血糖・高血糖の危険とは無縁の生活を送りたいものです。