欧米では、タバコのパッケージに「真っ黒になった肺」「泣き叫ぶ赤ん坊」「ボロボロになった歯」などが印刷されています。これらはタバコの危険性を訴える警告文で、日本人から見ると少しショッキングな写真が並びます。

 

そしてアメリカではこれを「食品」に応用した実験も行われているようです。甘い清涼飲料のパッケージに「脂肪に覆われた心臓」「壊死して黒ずむ足」……。当然ながら購買意欲がそがれるそうです。親が購入を控えれば、子どもたちの摂取量も減り、将来の健康につながるのでは、と報告されているようです。確かにそんなパッケージの飲物は買いたいとは思えませんよね……。

 

糖尿病そのものより怖いのが、網膜症・神経障害・腎症の三大合併症。先ほど挙げたパッケージの「壊死して黒ずむ足」は、糖尿病性神経障害によるものでしょう。糖尿病性神経障害は最も早く発症することが多く、注意が必要です。

糖尿病により末端まで血流が行き届かなくなると、感覚神経や自律神経に障害が出てきます。足がしびれたり、手の感覚が鈍感になってきたり。足のしびれを放置しどんどん感覚が鈍くなっていくと、靴擦れなどケガをしても気がつかないことがあり、そこから細菌感染して足を切断しなければならなくなってしまうこともあります。しかも血液が末端まで行き届いていないことから、一度ケガや潰瘍ができるとなかなか治りにくいのも問題です。

 

足のしびれのほか、足の痛みやこむら返りも糖尿病神経障害のひとつ。軽いしびれや痛みだからと言って放置すると、大変なことになってしまうのです。まずはしっかりと血糖コントロールをして合併症を予防し、症状が出てきたら軽くてもすぐに受診を。失明につながる糖尿病網膜症、人工透析が必要になる糖尿病腎症などと同様に、早期のうちに医師にかかり治療を始めなければなりません。

 

健康を手放したら、取り戻すために大変な努力が必要になりますし、どれだけ大金をはたいても元に戻らないことがほとんど。後悔しないためにも、生活習慣の改善による糖尿病予防に努めましょう。