一般的に40代後半から50代前半くらいまでの間に訪れる更年期。卵巣機能が低下し、女性ホルモンの分泌が急減するこの時期に心身の不調を訴える人が多いのは皆さんご存知でしょう。頭痛やめまい、イライラ、気分の落ち込などその症状はさまざまです。

 

お肌のトラブルもその一つ。顔はもちろん手や腕、腰やおなか、背中など全身に痒みを感じたりすることがあります。ひどい人ではかぶれたことのなかった肌着でかぶれてしまったり、アトピーのような発疹などが出てしまったりすることも。かきむしって肌を傷つけてしまうのも大きな問題です。

 

女性ホルモンの一種であるエストロゲンが低下すると、新陳代謝がうまく行われず、肌の生まれ変わりのサイクルが遅れがちになると言われています。また、コラーゲンの産生にも女性ホルモンが影響することから、さらに乾燥肌による肌トラブルが進んでしまいます。コラーゲンが減ると肌弾力もなくなり、肌への少しの刺激がダメージへとつながり、アトピーのような症状が出現してしまうことも。

 

一方で更年期障害とは異なりますが、アトピー素因が、女性ホルモンの分泌に影響し、生理不順などを引き起こしているという説もあるそう。生理不順への対応として女性ホルモン治療を行うと、アトピー症状が緩和し、治療をやめると発疹が再び悪い状態になるというケースがあるそうです。

女性ホルモンの補充治療のほか、女性ホルモンに似た働きをする成分のサプリなども販売されているほか、「女性ホルモン外来」など専門性の高い外来を設けているクリニックもあるため、原因不明の体調不良、心の悩み、突如現れた肌トラブルなどは一度女性ホルモンの観点から診てもらうことも重要かもしれませんね。