大型連休が終わり、学業も仕事もようやく通常運転に向かいつつある頃かと思います。新学期や異動など新年度で生活がガラリと変わった方が陥りやすいとされる「5月病」。季節の変わり目の寒暖差や気圧変動も相まって、心身に大きなストレスを受けている方が少なくありません。

 

5月病の原因の一つとして、自律神経の失調が挙げられます。自律神経は体温や代謝、内臓機能など、体をコントロールする神経で24時間体制で私たちを支えてくれています。心身の“アクセル”である「交感神経」は、主に昼間に優位になる、体の活動をサポートする神経系。心臓の働きを支え血流を促進し、血圧や体温などを上昇させてくれます。一方「副交感神経」はいわば“ブレーキ”で、夜間やリラックスしているときに優位になり、血圧や体温などが下がって心身を休めます。双方がバランスよく働くことで、私たちは健やかに暮らすことができるのです。

この自律神経がストレスなどで乱れてしまうと、血流が悪くなりさまざまな体調不良となって現れてきます。例えば交感神経の働きが強すぎると、血管収縮により血流が悪くなるのだとか。頭痛や腰痛にはじまり、高血圧、心筋梗塞や脳梗塞などにつながることも。緊張が高まったり興奮したりすることで、イライラあるいは倦怠感が出ることもあるといいます。またこれと同じで副交感神経の働きが強すぎると、血管が緩み過ぎて血流障害が起こり、免疫力低下などを引き起こす可能性もあるのです。

 

最も大切なのは交感神経と副交感神経のバランスのよさであり、「自律神経の安定」です。自律神経が整うことで血流も安定し、さまざまな体の不調の改善や病気予防にもつながります。近年では腸と自律神経の深い関係が明らかとなっており、「腸活」は自律神経を整えるのにぴったりの取り組み。またこれから気温は高くなる一方、冷房などで体も冷えがちです。温かい飲み物で体を冷やし過ぎない、シャワーだけで済ませず入浴して体を温めるなど、自律神経をしっかり整えてまもなくやってくる夏を乗り切りましょう。