少しだけ秋の気配を感じられるようになりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

子どもの頃は真夏の太陽の下、山に海にプールに……と遊び回りましたが、今や遠い過去の思い出。冷房のガンガン効いたオフィスでヒザ掛けと温かい飲み物が欠かせないという、子ども時代には考えられなかった生活を送っている方がほとんどでしょう。体感的にも、子ども時代よりはるかに暑く、ゲリラ豪雨や猛烈な台風など異常気象が多くなった気がします。

外出時には日焼け止めを塗りたくり、UVカットの服を着込んで日傘を差します。もはや死語となった“ガングロ”は極端な例としても、“小麦色の肌”すらも忌み嫌われる今日この頃。 “美肌”“美白”への道を邁進する日本人女性たちの関心は、肌に直接塗る日焼け止めから、「飲む日焼け止め」といったインナーケアへと進み始めています。そのシステムは「紫外線を浴びることにより発生した老化の原因『活性酸素』を抑える」というもの。なるほど、なるほど……って最近よく目にする「活性酸素」とは、一体なんなのでしょうか。

人間を含む生物は、酸素を利用して生きています。呼吸によって取り込まれた1日500L以上とも言われる酸素の一部は、外部からの刺激を受けて通常よりも活性化された「活性酸素」に変化するそうです。これが過剰に産生されると「酸化ストレス」の状態になるわけですが、通常は自らに備わった「抗酸化防御機構」が活性酸素の産生を抑制したり、ダメージを修復したり、と働いてくれます。人間には活性酸素と闘うSOD(スーパーオキサイドディスムターゼ)と呼ばれる抗酸化力も備わっていますが、30歳前後から低下するとのこと……。活性酸素の過剰産生による酸化ストレスが優勢になると、たちまち細胞が傷害され、いわゆる老化につながるだけでなく、がんや生活習慣病等の発症をもたらしてしまうのです。なんだか分かりにくいですが、「酸化」についてはリンゴを思い浮かべてみてください。切った直後はとても綺麗ですが、そのまま放置しておくと茶色に変色しますよね。これが体内でも起こっているということ。増えすぎた“悪玉”の活性酸素は体を茶色にサビつかせてしまうのです。

内容が分かったところで、次はどのように酸化を食い止めるか、が重要です。私たちの身体を作る食べ物の中には、誰もがご存知のビタミン類、チョコレートやワインに含まれるポリフェノール、緑茶に多いカテキンなど、抗酸化に優れた食品がたくさんあります。「飲む日焼け止め」はこうした抗酸化素材を活用し、体の中から紫外線ダメージをケアしているんですね。ただし、体内の酸化を防ぐためとはいえ、抗酸化食品ばかりを食べ続けることは多くの方にとって難しいことでしょう。さらに食品の有効成分は分子サイズが大きく吸収されにくいとの研究報告もあり、食品からの摂取は効率的とは言い難いのです。

 

参考:厚生労働省「生活習慣病予防のための健康情報サイト e-ヘルスネット」

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-04-003.html