先日、認知症について調べていく中で、あるアンケート(※1)に出合いました。その質問項目の一つに「親に患って欲しくない病気」というものがあり、第1位が「認知症」だったのです。2位「がん」、3位「脳卒中」と即座に命に関わるような病気や無事回復しても後遺症が残る可能性のある疾患を上回ったわけですから、認知症は当人だけでなく、家族にとっても大きな問題であることが分かります。確かに、ニュースや情報番組などで見聞きする「認知症」は、生活上の混乱や徘徊、運転による交通事故、老老介護の苦労、そして介護者による事件……など、不安ばかりが募っても仕方がないのかもしれません。

 

さて、第1回のコラムでは認知症対策素材として「タキシフォリン」なるロシア・カラマツ由来の素材が話題になっていることを取り上げました。前回は歴史を中心に書かせていただきましたが、今回は本国ロシアでは医薬品・健康食品原料として広く使用されている「タキシフォリン」の日本での最新研究成果について、お話したいと思います。

「タキシフォリン」は、日本国内ではまだまだ知名度が低く、あまりピンとこない方も多いでしょう。しかし国内では素材の持つさまざまな可能性を解明するため研究が進められていて、ブレイク目前の素材と言っても過言ではありません。特に認知機能に関する研究が活発で、一般紙や新聞系WEBサイトなどでも取り上げられることが増えてきました。

 

日本人の認知症の大半を占めると言われるアルツハイマー病は、アミロイドβが脳に蓄積する「脳アミロイド血管症」が一因とされています。国立病院機構 京都医療センターなどのグループは、「タキシフォリン」が認知症の原因となるタンパク質の一つであるアミロイドβの産生・蓄積・炎症等を抑制する作用を持つことを突き止めました。この研究論文は2019年4月30日、平成最後の日に米科学アカデミー紀要に掲載されました。脳アミロイド血管症モデルマウスに「タキシフォリン」を経口投与したところ、脳血流の改善ほか、アミロイドβの産生・蓄積・炎症などの抑制、そして脳神経を保護する効果を有することが示唆されたとのこと。朝日新聞や京都新聞などにも掲載され、大きな反響がありました。

また2年前にさかのぼりますが、国立循環器病研究センター研究所再生医療部の齊藤聡流動研究員と病院脳神経内科の猪原匡史部長らの研究チームによる、脳血管へのアミロイドβの蓄積抑制効果についての研究は、英国専門誌「Acta Neuropathologica Communications」に論文掲載されています。この研究では、脳アミロイド血管症モデルマウスに「タキシフォリン」を投与した結果、非投与のモデルマウスおよび正常マウス(野生型)と比較して、脳内のアミロイドβオリゴマーの量が大幅に減少し、認知機能が正常値程度まで回復することを明らかにしています。2025年の臨床応用をめざしてさらなる研究が進められているといい、認知症予防、認知症の進行抑制に大きな期待がかけられています。

 

認知症対策およびその予防への取り組みは、超高齢社会を迎えた日本にとって喫緊の課題であり、高齢者本人や高齢者を抱える家族にとって大きなテーマです。弊社では、国内研究で使用されているものと同様のタキシフォリンを、88%以上で規格化した「タキシフォリン」を提案しています。お気軽にお問い合わせください。

 

 

※1:Every DHA推進委員会調べ「DHA・EPAの認知度に関する調査 第3弾」(2017年5月30日)

 

[参考]

朝日新聞

https://www.asahi.com/articles/ASM4V6F9KM4VPLBJ005.html

京都新聞

https://www.kyoto-np.co.jp/environment/article/20190429000093