これまでアルツハイマー型認知症、血管性認知症について調べてきましたが、これに加えてレビー小体型認知症と呼ばれる種類も、日本には大変多く存在します。この3種類の認知症患者で全体の約85%を占めることから“三大認知症”とも言われています。

 

「レビー小体」は脳内に生じる異常タンパク質のことで、パーキンソン病の場合にはこのレビー小体が脳幹のみに生じます。しかしこのレビー小体型認知症患者は、大脳皮質に発生し広く現れて認知症の症状につながっていくとのこと。脳の神経細胞が少しずつ減っていく病気で、1990年代後半から認知度が上がり始めた比較的新しい病気とされています。

もともとレビー小体はパーキンソン病患者から見つかったこともあり、手足の震えや筋肉のこわばりといったパーキンソン病に似たような症状が出やすいのが特徴。このため転倒や、立ち上がった際のフラつきなどには十分に注意が必要です。

注意力の低下や物が歪んで見えるなど、認知機能自体は良いときと悪いときを繰り返しながら徐々に進んでいくようです。しかし記憶障害はそれほど目立たないため、認知症が進行してから周囲が気づくケースも。初期段階で気づくためには、先ほどの手足の震えや筋肉のこわばりといったところに注目する必要があります。

 

 

そして初期段階から出現する「幻視」は、レビー小体型認知症の特有症状。「幻視」はありもしないものが具体的に見えるというもので、例えば「あの隅にかわいい猫がいる」「そこに知らない人がいる」など。犬のぬいぐるみを本物の犬と見間違えるといった「錯視」も頻繁に起こるそうです。「幻視」「錯視」については、否定することで患者が怒り出すこともあるため、「そうだね」と受け入れることが重要です。また睡眠時に叫んだり怒ったり暴れたりといった行動も見逃せません。これはレム睡眠時に発生するため、「レム睡眠行動障害」と呼ばれます。

このほかにも他の認知症と同じく抑うつ症状などが表れますが、レビー小体型認知症は初期段階では判別しにくい糸のこと。当初はパーキンソン病と診断され、その後、レビー小体型認知症と診断されることも少なくなく、また物忘れからアルツハイマーと判断後に出てきたパーキンソン症状から、レビー小体型認知症と分かるケースもあるようです。パーキンソン症状についてはパーキンソン病の薬を使うほか、一部症状にはアルツハイマー治療薬が有効との報告もありますが、進行を止めたり完治させたりすることは現時点では不可能ということでした。

 

そして予防方法について調べていたところ、ある一冊の本が見つかりました。実際にレビー小体型認知症と診断された樋口直美氏の著書『私の脳で起こったこと レビー小体型認知症からの復活』です。著者は当初うつ病と誤診されたものの、適切なケアを経て症状が改善した、と言います。

現時点で確立された認知症の予防法や治療法はありませんが、樋口氏のように適切なケアをすることで症状が改善したり進行を抑制できたりすることもあり、今後もさまざまな角度から予防や治療のための研究が進んでいくことでしょう。そして私たちがいまできることは生活習慣の見直しです。私たちの体を作る食事、適度な運動、規則正しい生活が、認知症予防やその治療において大きなウエイトを占めることは想像に難くありません。これに加え、「タキシフォリン」などをはじめとした機能性食品素材をうまく取り入れながら、脳のケアに努めていきたいものですね。