前回のコラムでは、簡単ではありますが糖尿病が引き起こす合併症についてまとめました。糖尿病網膜症・腎症・神経障害などの毛細血管の損傷から起こる「細小血管症」、脳梗塞や心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症など太い血管の損傷から起こる「大血管症」、そして認知症や歯周病などです。

その中でも今回は糖尿病と認知症の関わりについて調べてみたいと思います。糖尿病と言えば「生活習慣病」というイメージで、一見、脳の疾患である認知症とは関係ないような気もします。しかし最近では認知症との関係が広く知られるようになりました。

以前に、認知症にはいくつもの種類があることをお伝えしました。日本人の認知症の半数を占めるアルツハイマー型認知症、これに次いで多いとされる血管性認知症は、脳出血や脳梗塞などいわゆる脳卒中など脳の血管の病気が引き起こします。その原因となるのが動脈硬化です。しかし、ある研究では、糖尿病は正常な人と比較し、アルツハイマー型認知症に約1.5倍、血管性認知症に約2.5倍なりやすいとの報告があるのです。

アルツハイマー型は、「アミロイドβ」というタンパク質のゴミが脳に蓄積されることで神経細胞が死滅して起こる認知症です。本来であれば、心臓がポンプとなって血液を送り出し、血管も収縮と拡張を繰り返しながら動き続けます。しっかりと動いているのであれば「アミロイドβ」は溜まらずに流れていくわけですが、糖尿病となると血管に異常が出ているため、この動きがうまくできず、不要な「アミロイドβ」が蓄積してしまうのです。

日本国内の認知症患者は、アルツハイマー型認知症と血管性認知症で7割以上を占めると言われ、2つを併発する人も多いとのこと。そして糖尿病治療の副作用による重症の低血糖を起こすと、その認知症発症リスクはさらに高くなるそう。認知症を発症すれば、服薬や通院、食事の管理など糖尿病の治療にも支障が出る可能性が大。認知症も糖尿病もどんどん症状が悪化してしまう危険性があるのです。認知症の予防は、糖尿病予防にもつながり、逆もまたしかり。そしてともに若い頃からの予防、そして早期受診・診断・治療が重要です。

 

弊社で取り扱う「タキシフォリン」はポリフェノールの一種。ロシア・カラマツ由来の機能性食品素材で、「アミロイドβ」の産生や蓄積を抑制することが示唆されています。これまでお伝えしてきた通り現在は糖尿病での臨床試験ほか、「毛細血管保護作用」「毛細血管の血流改善」「脳神経保護」などの研究も活発に進められています。

 

罹患数・予備軍あわせて2000万人とも言われる糖尿病と、誰もがかかる可能性のある認知症。この2つは切っても切れない関係であることが分かります。忙しい現代人に「規則正しい生活」「バランスの良い食事」「適度な運動」と言っても不可能かもしれません。しかし、まずは意識を持って健康生活を始めること、そして継続することが最も大切です。ときにはサボったり寄り道したり、マイペースでOK。サプリメントや健康食品などの助けも借りながら、予防に取り組みましょう。