皮膚は角質層や脂質層があって、大切な水分を保持するようになっています。またそれらは保湿だけでなく、外部からの刺激物質から身を守るという役割も果たしています。脂質層がダメージを受けて、水分が失われてしまうと、肌がくすんで、シワになりやすくなります。皮膚には皮脂腺があって、そこから脂質が分泌されるようになっていますが、例えば更年期にはその分泌が減少してしまう、などということがあります。

さて、皮膚の乾燥の原因には、そのように脂質の分泌が減ってしまったりするという内的な原因と、生活習慣や環境が影響する外的な部分とがあります。簡単な例でいえば、天気があります。風の強い日や零下になるような寒い日、日差しが強い日などは、脂質層が失われやすく、水分も奪われやすい状態になってしまいます。

また家や職場における室内の空気の状態はいかがでしょうか。エアコンが効きすぎていたりすれば、皮膚の表面から水分が奪われいってしまいます。さらに、皮膚の「行き過ぎたケア」はどうでしょうか。これは化粧品や洗顔料などの使い過ぎによって、かえって皮膚の保湿状態にマイナスの影響を与えてしまっている、という場合です。

食生活も肌の状態に影響を与えます。まず大前提として水分補給が欠かせません。そもそも体内に水分がなければ、保湿するべき水分自体がない、という状態に陥ってしまうからです。ビタミン(特にAとE)、ミネラルを摂取することも、皮膚の代謝プロセスを正常に保つために重要です。

皮膚が実際に乾燥してしまうと、張ったような感じを覚えたり、割れてしまったり、かゆくなったりと、自覚症状が生まれます。しかし若い時には、脂ぎった肌よりも、かえってすこし脱水気味の方が肌の調子が良さそうに見えたりすることもありますから、要注意です。自分は乾燥肌とは縁がない、と思いながら、実は乾燥肌の持ち主で、そのまま年を取っていくと、ひどい乾燥肌に悩まされるようになる、ということも考えられるわけです。

 

乾燥肌を避けるためには、正しい食生活を意識したうえで、乾燥につながるような外的な要因を取り除く必要があります。例えば、洗剤は刺激性の少ないものを使用するとか、どうしても刺激性のある洗剤を使わないといけない場合には、かならず手袋をする、といった具合です。

水と油、といったりしますが、保湿をしてくれる脂質層は、手を洗ったりという水に関連する動作で洗い流されてしまうことがある、ということにも注意しましょう。

 

乾燥肌が気が付いた時には、その原因を正しく見つけることが大切です。外的な環境なのか、生活習慣なのか、それともなにか病気が原因かもしれませんし、服用している薬が原因かもしれません。例えば、アトピー性皮膚炎の場合には、遺伝子レベルで肌は乾燥しやすくなっています。ですから、ごしごしと拭く必要のない特別なタオルを使ったり、天然素材の肌着を選んだりと、特に注意する必要があるわけです。