海外のあるアンケート調査によれば、回答者の約61%が自分の肌を敏感肌と考えている一方で、専門家らが試算するところによれば、実際に敏感肌といえるのは全体の20%ほどにすぎないのだそうです[1]。敏感肌に明確な定義を与えるのは単純なことではありませんが、まず大切なことは、「なんらかのアレルゲンに対してアレルギー反応をする肌=敏感肌」ではない、ということです。

 

アレルギー反応に悩む皮膚というのは、特定のアレルゲンに対して特定の免疫反応が起こる症状です。しかし、敏感肌というのは、なんらかの特定の原因や症状をもってそれを定義することができません。例えば、乾燥肌も敏感肌の一つですし、ギトギト肌も敏感肌の一つです。乾燥肌は油脂が不足し、保湿できていないことが原因ですし、ギトギト肌は、油脂が多く、細菌が繁殖することで抵抗力が低下していることが原因です。いずれも敏感肌であるといえますし、またこのいずれでもない、普通の肌でもなんらかの原因で敏感肌になっている場合もあります。

ですから敏感肌の対策といっても、それぞれの場合でかなり違ったアプローチが必要になってきます。しかし共通して大切なことは、肌を清潔に保つことだといえるでしょう。

敏感肌の場合はさらに、刺激物を回避することが重要なのは言うまでもありません。例えば、肌に触れる機会のある物(化粧品、スキンケア用品、肌着など)に刺激物が含まれていないかどうか、ちゃんとチェックする習慣をつけるのがいいでしょう。さらに、プールやスパなどの水や湯に含まれているような消毒剤などに反応する場合もありますから、注意しましょう。

 

さきほど、敏感肌はアレルギー肌と分けて考える必要があることを指摘しました。敏感肌の場合、その原因はアレルギーとは限らないからです。ですから、敏感肌の症状(赤みやかゆみなど)が出たからといって、すぐにアレルギー用のクリームなどを塗ってしまうと、思わぬ症状の悪化につながってしまうことがあります。

また刺激物が含まれている物と肌との接触を避けた方がいいといいましたが、これは天然、オーガニックのものであれば大丈夫、というわけではありません。天然の成分でも自分の肌と合わない、刺激になってしまう、そのようなことも多々あるからです。

 

肌の状態は、あなたの生活習慣や内面を映し出す鏡です。十分な睡眠、健康な食生活、ストレスができるだけない前向きな精神状態、そのような生活改善も、肌の状態にいい影響を与えるといわれています。敏感肌の前に、もしかすると身の周りのことにあなたが敏感になりすぎているだけかも。お肌のことを考え始めたあなたには、生活そのものを見直してみるいいチャンスなのかもしれません。肌の状態の改善とともに、毎日が素晴らしいものになれば、一石二鳥だということができます。

 

 

[1] Dermosil. Web.

https://www.dermosil.ru/ru/info/articles/priznaki-cuvstvitel-noy-kozi-i-uhod-za-ney-5602