今年の冬は本当に暖かいですね。日中はコートが要らないどころか、少し体を動かしたら「暑い!」と言いたくなるほど。道路のアスファルトが見えるほど雪のない豪雪地帯もあるようです。しかし朝晩はやはり冷え込みますし、新型コロナウイルスが日々拡大しているいま、油断は禁物。ヒートショックに気を付けつつ、お風呂にゆっくり浸かって体調管理に努めましょう。

疲れている日や忙しい日は、お風呂に入るのが面倒だなと感じるため、よりバスタイムが楽しくなるようなグッズを探していたら、なんと2月23日が「ふろしきの日」であることが判明しました。なぜ風呂敷なのに、2月23日なのか。その答えは、「2(つ)月23(つみ)日」で“包み”。日本風呂敷連合会(京都ふろしき振興会・京都ふろしき会・東京ふろしき振興会)により、日本記念日協会に2000年に申請・登録されています。

 

最近はテレビで使い方が特集されたり、活用法を図解した本が刊行されたりするなど静かなブームが起こっている風呂敷。しかし「一度も使ったことがない」という人も少なくないはずです。

 

日本大百科全書など複数の資料によると、風呂敷とは「物品を収納したり、保存、携行するために用いられる、布製で方形のもの」。平安時代末期から鎌倉時代にかけては「ひらづつみ(平裹・平包)」と呼ばれ、その名称が「風呂敷」になったのは、室町時代末期に町風呂と呼ばれる銭湯ができたことがきっかけだそうです。

当時は全裸で入浴することはなく、男女ともに「ふんどし」をして入ったとか。江戸時代になると銭湯が流行し、風呂屋通いに入浴用品や衣服を包んで運ぶほか、脱衣場で身じまいをする際に広げたことから、「風呂に敷く」で「風呂敷」と呼ばれるようになったそう。徳川家康の形見分けの品を書いた分帳の中に風呂敷があり、これが最古の資料とされています。ちなみに「大風呂敷を広げる」の大風呂敷(四尺五寸の大きなもの)は江戸時代中期から後期にかけてできたものなんだそうです。

 

現代人にはあまり馴染みのないものですが、当時の人たちにとっては何でも包んで運べる生活必需品。変幻自在の頼もしい「バッグ」として活用されていたのですね。

 

最近ではその特性を生かして、ワインなどのボトルの包装に使ってプレゼントしたり、結び目でお花を表現したりと、古くさいイメージのある風呂敷がとってもオシャレに使われています。包み方、結び方は無限大。日本風呂敷協会では各地で「包み方教室」を開催し、風呂敷のよさを伝えています。

そして風呂敷は災害時にも大活躍! 東京都防災ホームページには、災害時に役立つ風呂敷の使い方が載っています。中を見てみると、頭部を守る「頭巾」、骨折などを固定するための「三角巾」の結び方を図解しているほか、避難所では快適に過ごすための敷物や赤ちゃんの授乳時のケープなど、さまざまな使い方を掲載しています。

2月23日「ふろしきの日」を前に、改めて風呂敷について知ることができました。色・デザインともに豊富で、包んでいないときは布一枚でかさばらない風呂敷。素敵な包みを見ていると、使いこなせるようになりたいなぁと思います。皆さんも協会のサイトや動画サイトなどでも、風呂敷での包み方・結び方が載っているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

[参考]

京都ふろしき振興会

https://www.fashion-kyoto.or.jp/furoshiki/furoshikiday.html

日本風呂敷協会

http://www.japan-furoshiki.jp/

東京都防災ホームページ

https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/bousai/1000027/1006177.html