指輪やブレスレット、ネックレス、イヤリング、それらアクセサリーによってアレルギー反応が起こってしまうことがあります。その原因は金属アレルギーと一般的に言われていますが、かならずしも金属すべてに対してアレルギー反応が起こるわけではありません。金属でも、自分が具体的にどの金属に対してアレルギーを持っているのか、知っておくことが重要でしょう。

特にアレルギーを引き起こしやすい金属として知られているのが、ニッケル、クロム、アルミニウム、亜鉛です。このなかでもニッケルは一番危ないと言えます。なぜなら、例えば、婚約指輪でアレルギー反応が起こってしまう人もいるかもしれませんが、これは金の硬さを調整するためにニッケルが混ぜられていることがあるからで、実はニッケルがアレルギー反応を起こしている、ということなのです。(決して、結婚アレルギーということではないのです!)

金属アレルギーの特徴は、症状がすぐには確認できないということです。つまり、ニッケルに対してアレルギー体質があったとしても、それを事前に知らなければ、そしてニッケルを含んだアクセサリーをつけ続けたならば、あとになってようやく肌荒れなどの症状が出てくるわけです。そして、症状があらわれるのがゆっくりであるとするならば、それが治るためにもまた、時間がかかってしまいます。ニッケルによる症状が出てしまった人は、3~4週間にわたって症状が残ってしまう場合もあります。

 

金属アレルギーの人は、大体10人に1人ぐらいといわれています。そして症状としては、皮膚に赤みがあらわれたり、かゆくなったりするほかに、熱が出たり、イライラしたり、疲れやすくなったりする人もいます。もちろん、例えば指輪をしている部分がかゆくなったからといって、すぐに自分に金属アレルギーがあると早合点するのは良くありません。その症状が果たして金属アレルギーによるものであるかどうか、ということは、専門医による診断が必要です。

すでに述べたように、金属アレルギーが実際の症状として現れるまでに、長い時間がかかることがあります。いままで同じ指輪をずっとしてきたのに、急にかゆみが生じる、ということがあるのです。この理由は、金属アレルギーが起こる仕組みを考えてみると分かります。金属が発するイオンが皮膚の深くの細胞レベルにまで影響を与え続けることによって、結局は免疫システムがそれを有害なものとして認識し、攻撃し始めるという流れを踏みますから、金属アレルギーはいわば累積的な側面があるといえます。

金属アレルギーの一番の治療方法は、その金属と接しないようにすることです。アクセサリーが好きな方で、いままで付けてきたアクセサリーにより、急にアレルギー症状が出た方は、残念ながら、同じアクセサリーをつけ続けることは避けたほうが賢明でしょう。しかし、具体的にどの金属に対してアレルギーがあるかを知ることによって、その金属が使われていないアクセサリーを選んでつけることは可能です。