30年ぶりに会った人が急に年寄りになっていた、というのは、なにもその人が目の前で玉手箱を開けてしまったということではなく、こちらの記憶が30年遅れていただけなのですが、やはり人間というのは「あらまあ、急にあんなにねえ」と思ってしまうものらしいのです。つい先日も、あまりにまぶしくて、目を開けていられないことがあって、「ずいぶんと急に季節が変わるものだなあ」と思ってしまいました。最近はテレワークにもすっかり慣れて、めったに外に出ないうえに、ゴールデンウィークの連休中も外出自粛ということになれば、自分の記憶はまあいいところで4月後半あたりということになるわけで、「もうすっかり夏になった」ことが急なものに感じられます。

普段であれば、毎日出勤やなにやらで外に出る人が、徐々に季節の変化に合わせて自分も無意識のうちに準備をしているものだと思いますが、今年の注意点は、「何にも準備をしていないうちに!」それがやってくるということかもしれません。急に外がまぶしくなって目が開けていられなくなっても、結局、あれだけホコリまみれで出番を待っていたサングラスは捨てられてしまって家にはないのです。紫外線対策もそう、テレワーク明けのあなたは無防備のまま、例年にないダメージを受けてしまうかもしれないのです。

5月の紫外線量は、実は7月・8月並みに、一年のうちでは最も高いレベルにあります。6月は梅雨の季節で、晴れの日が少ないですから紫外線量も少し抑えられます。感覚的には「梅雨が明けたら本格的な夏!」ですが、紫外線のレベルで考えると、実は5月はもう本格的な夏だといえます。

 

前回のブログでも触れましたが、アトピー自体に紫外線が良いのか悪いのか、といえば、良いという医学的意見もあるわけですが、敏感肌といういうことになると、日焼けはあまり良いものではありません。ですからやはり日焼け止めを使うということになるのですが、できるだけ肌にやさしいものを選ぶのがいいですね。

例えば、日焼け止めクリームにはSPFとよく書かれていますが、これは“Sun Protection Factor”といって、「紫外線防御指数」と訳されますが、どれだけ紫外線から肌を守る力があるか、ということを示しています。しかし敏感肌の人はSPFの数字だけではなく、その成分にも着目するといいでしょう。「紫外線吸収剤」というものが入っている場合、敏感肌にはあまりよくないといわれています。具体的にはメトキシケイヒ酸エチルヘキシル、パラアミノ安息香酸などの成分で、塗るときに伸びがいいなどのメリットがあるのですが、紫外線のエネルギーを一旦吸収して、それをまた別のエネルギーに変えて発散する、という仕組みなので、肌に負担を与えてしまうこともあります。これに対して「紫外線散乱剤」の場合には、紫外線そのものをカット(跳ね返してしまう)仕組みなので、敏感肌の人にとってはやさしいとされています。具体的には酸化チタンや酸化亜鉛などがあります。

一度、日焼け止めクリームを選ぶ際には参考にしてみてくださいね。久々の外出で紫外線の量に驚いて、通りすがりのコンビニでおざなりなものを買ったりせず、しっかり選んで、準備しておきましょう。