免疫リズムとタキシフォリン

9月は免疫が揺らぎやすい季節です。暑さの余韻を残しながらも、少しずつ空気が涼しくなり、朝晩の気温差を感じるようになるこの季節。「なんだか体がだるい」「風邪でもないのに喉がイガイガする」…そんな経験はありませんか?それはもしかすると、“免疫リズム”の乱れが原因かもしれません。
私たちの免疫機能は、日々一定ではなく、時間帯や季節によって変化する“リズム”を持っています。
このリズムは、自律神経やホルモン(コルチゾールやメラトニン)、サーカディアンリズム*(体内時計)と深く関わっています。ところが9月は、急な気温差や日照時間の減少、夏の疲労の蓄積、季節性うつ(セロトニン低下)、生活リズムの変化(学校や仕事の再開)などのような要因でこの免疫リズムが大きく揺らぎやすい時期です。また、免疫細胞も1日の中で活発に働く時間帯があります。たとえば、自然免疫(NK細胞やマクロファージ)は夜間〜早朝に活動が高まる一方、獲得免疫(T細胞やB細胞)は日中に活発になります。この免疫の時間的な特性を「免疫リズム」と呼び、近年の研究ではサーカディアンリズムと密接に連動していることがわかってきました。つまり、睡眠の乱れや光環境の変化は、免疫機能のタイミングも狂わせてしまうのです。

では、どうすればよいのでしょうか?
科学的根拠に基づいた対策を紹介します。①「起床・就寝の時刻を一定にする」_就寝・起床のリズムは免疫細胞の“時計”にも関係しており、特に22時〜2時は副交感神経が優位になり、免疫が活性化する時間帯です。②「朝の光を浴びる」_朝の太陽光は、体内時計をリセットし、メラトニンとコルチゾールの切り替えをスムーズにします。また、光の刺激は、免疫系の司令塔・視床下部にも影響を与えます。③「腸内環境を整える」_腸には全身免疫の約7割が集まると言われており、発酵食品、食物繊維、水分摂取を心がけ、腸内フローラを秋仕様に整えましょう。
④「リラックスする時間を“意識して”つくる」_ストレスは免疫抑制の大敵で、副交感神経を高めるよう、深呼吸や散歩、ぬるめのお風呂などがおすすめです。
そのほかにも、タキシフォリンやビタミンC、亜鉛など、酸化ストレスや炎症を抑制し、免疫バランスの回復を助ける成分を摂るのも良いでしょう!
秋口に感じる不調は、単なる季節のせいではなく、免疫リズムの乱れという「見えない不調のサイン」かもしれません。免疫は高ければ良いというものではなく、過不足なくバランスを保つことが何より大切です。この時期こそ、自分の体のリズムに耳を傾けて、“整える習慣”を始めてみませんか?

タキシフォリンは、炎症を起こすスイッチが簡単に入らないようにし、腸管バリアを強化することが報告されています。(Hou J, Front Immunol. 2021 Feb 16:11:631809..)
タキシフォリンは、NETosis(炎症と免疫が暴走する働き)を抑えることが報告されています。
(Rysenga CE, Rheumatology (Oxford). 2024 Jul 1;63(7):2006-2015.)