【研究の目的】
可塑剤として消費者製品に広く使用されているフタル酸ジ-n-ブチル (DBP) の発生および生殖毒性を、モデルラットを用いてタキシフォリンが弱める作用を検証したものです。
【結果】
タキシフォリンはDBPによる血清テストステロンの低下、胎児ライディッヒ細胞の凝集、Hsd17b3およびInsl3の遺伝子の発現のダウンレギュレート、マロンジアルデヒドレベルの増加、スーパーオキシドジスムターゼとグルタチオンペルオキシダーゼの発現の減少、多核生殖腺細胞の発生率の増加、SIRT1/PGC-1αおよびpAMPKシグナル伝達の低下、などを抑制しました。
【結論および可能性】
これらのことから、タキシフォリンはDBPによる生殖毒性を抑制する効果的な食品成分でといえます。
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0278691520303720