(vitro)腸管バリア機能障害の改善(2022.Aug)

【研究の目的】
Caco-2 細胞単層モデルにおけるリポ多糖 (LPS) 誘発性腸管上皮バリアの機能不全に対する タキシフォリンの保護効果と潜在的なメカニズムを調べる

【結果】
Caco-2細胞単層でのLPS誘発性の腫瘍壊死因子(TNF)-α、インターロイキン(IL)-1β、IL-6の分泌を減少させました。
LPSで処理したCaco-2細胞において、核内因子κB(NF-κB)、NF-κBα阻害タンパク質(IκBα)、ミオシン軽鎖(MLC)のリン酸化を抑制し、ミオシン軽鎖キナーゼ(MLCK)の発現を低下させました。

これらのことから、タキシフォリンはNF-κB/MLCK経路と炎症性因子の分泌を阻害することによりTJタンパク質を維持し、LPS誘発性の腸管上皮バリア機能障害を改善する可能性があります

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35840209/