【研究の目的】
モデルマウスを用いたアセトアミノフェン (APAP) 誘発性肝障害に対する タキシフォリンの保護効果の検証
【結果】
APAP誘発性肝障害のモデルマウスにタキシフォリンを投与することで血清 ALT・ ASTを大幅に低下させ肝腫大を抑制しました。また、TNF-α と IL-6 を下方制御し、Nrf2 と SOD2 mRNA 発現を増加させ、Bax を下方制御し、Bcl-2 とプロカスパーゼ-3 を過剰発現させました。
【結論および可能性】
これらのデータからタキシフォリンが炎症性因子をダウンレギュレートし、抗酸化能を改善し、肝細胞アポトーシスを阻害することにより、APAP誘発性肝障害を効果的に軽減できることを示唆しています。
タキシフォリンは、APAP による急性肝障害の予防と改善に有益な肝保護剤となる可能性があります。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31966356/