【研究の背景】
タキシフォリンは、強力な抗酸化作用と潜在的な鉄キレート化能力を示す天然化合物ですが、肝臓は鉄の代謝と貯蔵の中心的な役割を果たしているため、鉄による組織損傷を受けやすいことがわかっています。.
【研究の目的】
ラットを用いて鉄誘発性肝細胞損傷に対するタキシフォリンの潜在的な保護効果を検証しメカニズムを解明する
【結果】
タキシフォリンは肝臓の再生を促進することうや鉄による組織病理学的異常を緩和し、肝酵素 (ALT および AST) の血清活性の低下などがわかりました。また、肝臓の鉄分を減少させ、炎症性サイトカインであるTNF-α、IL-6、IL-1βをダウンレギュレートさせました。
【結論および可能性】
これらのことから、鉄の過負荷によって誘発される肝細胞損傷に対して、タキシフォリンの改善効果が期待されます。
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0009279720305676