(vivo)歯周炎における歯槽骨損失の治療に対する有用性(2022. May)

【研究の目的】
歯周炎における歯槽骨損失(ABL)の治療に対するタキシフォリンの治療可能性をストレプトゾトシンによって誘発した糖尿病モデルラットを用いて6つのグループに分けて検討
1. 無治療
2. Dグループ:DM only
3. P グループ:ligature only
4. DP グループ:DM + ligature
5. Taxi-5グループ:DM + ligature + 5 mg/kg/day taxifolin
6. Taxi-10グループ:DM + ligature + 10 mg/kg/day taxifolin
【結果】
歯槽骨吸収(alveolar bone loss: ABL)は、P グループと DP グループで最大で、Taxi-5 および Taxi-10 グループでは、ABLの減少が観察されました。
Taxi-5 および Taxi-10 グループは、RANKL発現の減少を示しましたが、P および DP グループと比較して、骨形成タンパクBMP-2、ALP、タイプ1コラーゲン(Col 1)、およびオステオカルシン(OCN)レベルが増加しました。D、P、および DP グループで Bax 活性が増加しました。Tax-5 および Tax-10 グループは、骨形成タンパクBcl-2 活性の増加を示しました。

【結論および可能性】
このことはタキシフォリンがアポトーシスを減らし、歯周炎の糖尿病ラットの歯槽骨形成を改善できることを示唆しています。
これらのことから、タキシフォリンは糖尿病による歯周炎の治療に役立つ可能性があります。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34547962/