(vivo)糊化逆行性コーンスターチ(GCS)タキシフォリン複合体によるDSS誘発性大腸炎に対する治療効果(2025.Feb)
2025年3月4日
最終更新日時 :
2025年3月10日
sanoh
【研究の目的】
in vitroでのタキシフォリンの放出が大幅に遅延することが確認された糊化逆行性コーンスターチ(GCS)とタキシフォリンの複合体(GCS-Tax)を用いて、デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)誘発性大腸炎モデルマウスに対する治療効果を系統的に調べる。
【結果】
GCS-Taxを経口投与することによって以下のことが確認されました。
- 遊離タキシフォリンと比較して、タキシフォリンの糞便排泄は24時間以内に0.42%から10.89%に増加した。
- マウスの短鎖脂肪酸の生成を促進し、体重減少、血便、結腸組織損傷などのDSS誘発性大腸炎の症状を効果的に緩和した。
- IL-6、TNF-α、リポ多糖 (LPS) などの炎症誘発因子を著しく抑制し、マウス血清中のIL-10 レベルを上昇させた。
- Mucin 2、オクルディン(Occludin)、ZO-1の発現を上方制御し、Beclin 1 の発現を低下させることで腸粘膜バリア機能を回復させた
- T-AOC(総抗酸化能) 、カタラーゼ(CAT)、SOD、グルタチオン、ペルオキシダーゼ (GSH-Px) の活性を高めることで肝臓保護効果を示した。
【結論および可能性】
タキシフォリン複合体(GCS-Tax)は、腸内細菌叢の多様性を改善し、炎症関連のバクテリア 1 とブドウ球菌を減らし、ラクノスピラ科などの有益な細菌の豊富さを促進することが明らかになりました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39672437/
<用語解説>
オクルディン(Occludin)およびZO-1:細胞同士の間に強固なバリアを形成するタイトジャンクションの主要な構成要素
Beclin 1(ベクリン1):細胞内の「オートファジー」と呼ばれる現象において、中心的な役割を果たすタンパク質