(vitro /vivo)虫歯予防効果(2025-jan)

【研究の目的】

本研究の目的は、タキシフォリンの虫歯の原因菌であるミュータンス菌(S. mutans)に対する阻害効果を in vitro で調査し、抗う蝕効果を in vivo で評価することである。

【研究の結果】

タキシフォリンがミュータンス菌(S. mutans)に対して、抗菌作用とバイオフィルム(菌の集合体)形成阻害作用を持つかを調べ、その結果を定量的リアルタイム PCR 法という遺伝子解析技術を用いて確認しました。
次に、タキシフォリンが歯のエナメル質の脱灰(歯が溶ける現象)を抑制する効果があるかを、偏光顕微鏡と横断マイクロラジオグラフィーという方法で調べました。
さらに、脱灰したエナメル質が再び硬くなる再石灰化に対して、タキシフォリンがどのような効果をもたらすかを、微小硬度計、原子間力顕微鏡、横断マイクロラジオグラフィーを用いて分析ました。
最後に、ラットの虫歯モデルを作成し、タキシフォリンが実際に生体内(in vivo)で虫歯を予防する効果があるかを調べました。

<in vitro の結果>
1 mg/mL タキシフォリンはバイオフィルム形成を阻害し、バイオフィルム構造を破壊し、S. mutans によるエナメル質の脱灰を効果的に防止した。
0.5 mg/mL および 1 mg/mL タキシフォリン処理群は両方とも、表面のマイクロ硬度回復率が高く、表面粗さ、ミネラル損失、および病変深度が低いことが示された。
S. mutans に対するタキシフォリンの最小阻害濃度は 1 mg/mL であった。

<in vivo の結果>
1 mg/mL タキシフォリンはモデルラットの虫歯の発生と進行を阻害する能力を示し、生物学的に安全であることも証明された。

【結論および可能性】

これらのことから、タキシフォリンは S. mutans に対して顕著な阻害効果があり、エナメル質の脱灰を抑制し、脱灰したエナメル質の再石灰化を促進し、生体内で有望な抗虫歯効果を示しました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39824049/