血管の健康ケア

毎年、冬場になると朝の情報番組で取り上げられる「ヒートショック」は、冬場の浴室のように気温の変化によって血圧が上下し、脳内出血や大動脈解離、心筋梗塞、脳梗塞などの病気が起こることをいいます。血管そのものの弾力性が低下したり、血管内に脂肪やコレステロールなどが沈着すると、その発生リスクは高まります。血管年齢が実年齢より高い人は要注意です。
日ごろから血管の老化を防止する、それは血管の血液に直接触れる内皮細胞の働き(血管内皮機能)を保つことが重要と言われています。
動脈硬化や毛細血管のゴースト化の予防には食生活の改善はもちろんですが、禁煙や適度な運動が推奨されています。特に運動については、有酸素運動が酸化ストレスを制御して血管内皮機能を増強し血液の循環を改善する働きがあることがわかっていますので、自分のライフスタイルにあった予防法を実践しましょう!

<タキシフォリンのはたらき>

微小血管新生と微小循環の改善 (Y Wang ,J Biomed Sci. 2006)
虚血再灌流障害の改善 (S Yuceli .Transplant Proc. 2021)

脳の健康ケア

一般的に脳の発達は二十歳頃までに完成されますが、特にゼロ歳~3歳期の急速に進むことから幼児期の教育が大切であることが大脳生理学の発達によってあきらかにされています。また、脳の衰えは50代から顕在化していくため、30代、40代に脳に刺激がある生活をしていくことが重要であると言われています。
脳に刺激を与えるものとして、「脳トレ」が知られていますが、記憶力や集中力などの認知機能の改善を促すトレーニングのことを言います。「脳トレ」は高齢者の認知症予防で話題になりがちですが、幼少期に脳の発達目的に使ったり脳トレアプリにはまる大人もよく見かけます。また、あまり知られていませんが、事故や病気で脳にダメージを受けた人のリハビリや精神疾患の患者さんの治療にも活用されています。
私たちは毎日の生活を送る中で脳を使って多くの情報処理を行っています。そこでは、様々なの脳内ネットワークが働いています。
脳が健康であるためには、このネットワークのつながりを良好にすることが重要ですので、脳を使うような生活をするのはもちろんですが、脳に刺激を与えて血流を良くするため脳トレやエビデンスのある健康食品をとりましょう!

 <タキシフォリンのはたらき>

記憶障害の予防効果 (Y Wang .Metab Brain Dis. 2018 )
認知機能の改善 (S Saito ,Acta Neuropathol Commun. 2017 )
β-アミロイドの蓄積と神経毒性の低下作用 (S Y Park .PLoS One. 2016 )

口腔の健康ケア

加齢にともない口腔機能が低下してくると、会話がしにくくなるとともに、食べにくい食材も増えることから栄養状態が悪化し、体力が低下し外出する気力もなくなり人との関わりが少なっていくケースが起こりがちです。特に歯周病は噛む、咀嚼するという機能だけでなく、口の中の環境の悪化につながりやすく誤嚥性肺炎を引き起こすことがあります。
口の中を清潔に保つために、面倒でも歯ブラシ、フロス、歯間ブラシ、マウスウォッシュ、液体ハミガキなどを使用して適切な口腔ケアをすることはもちろんですが、かかりつけの歯科で、歯石除去などの定期的な清掃と検診を受けましょう!

<タキシフォリンのはたらき>

歯根形成の促進 (C Duque .Arch Oral Biol. 2022 )
歯槽骨のアポトーシス減少による骨形成の改善 (A L Alpan .Arch Oral Biol. 2020 )

肌の健康ケア

シミやしわが増えた、痒い、乾燥してかさかさ、脂っぽい、すぐ赤くなる、ハリがない・・・、肌の悩みはつきません。肌(皮膚)は人体最大の臓器で、体温を調節したり、痛みなどの感覚をうける役割がありますが、特に重要な機能として、「皮膚バリア機能」があります。バリア機能の主な役割は、体内の水分蒸発を防ぐ「保湿」と異物の侵入を防ぐ「保護」ですが、低下すると、乾燥や炎症が起こります。
この肌のバリア機能の低下に深く関わっているのが活性酸素ですが、細胞内の情報伝達や体の中に侵入した細菌やウイルスなどを退治する免疫のしくみが働くための重要な役割を果たす一方で、過剰になると体の細胞を攻撃してダメージを与えます。
皮膚のなかの脂質量を全体的に増やすので、乾燥肌や老化肌のケアに必要な皮脂分泌機能を助けます。

血管壁を強化して収縮性を良くし、細胞の代謝を高め、紫外線から皮膚を保護します。このように、
私たちが酸化防止対策でできることとしては、活性酸素が過剰にならないよう生活習慣(食事、運動、適度なストレスなど)改善を心がけましょう!

<タキシフォリンのはたらき>

皮膚の抗老化および抗炎症効果 (C W Lee .Bioorg Khim. 2012)
メラニン形成の減衰 (S M An .Phytother Res. 2008 )
ケラチノサイトの増殖抑制 (T Di. Int Immunopharmacol. 2021)

眼の健康ケア

眼の悩みといえば、スマホやパソコンを長時間使用してのドライアイによる眼精疲労です
対策としては、眼を休ませるために使用時間を制限するのが一番ですが、現実的には目薬をさしたり、蒸気の出るアイマスクを使って目の周り温めたりマッサージをして症状を緩和させたりすることが多いようです。
眼精疲労の原因はドライアイ以外にも緑内障の初期にも起こりますが、当初は目の疲れ程度の症状しか感じないので、知らないうちに悪化する危険があるため、目の具合が良くないと感じたら、早めに眼科に受診することが大切です。
また、高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病は眼の病気の間接的な原因となるため、予防のための生活習慣改善は私たちができる対策でもあります。
眼に良いとされるビタミンAやB群の豊富な食品、抗酸化作用や血管弛緩作用、血流改善作用により眼精疲労を軽減が期待できるポリフェノール類をとるなどして、眼に負担のない生活をしましょう。

<タキシフォリンのはたらき>

酸化性および炎症性視神経損傷の改善 (I Ahiskali .Cutan Ocul Toxicol. 2019)
視神経障害の改善 (I Ahiskali .Cutan Ocul Toxicol. 2021)
網膜色素細胞の保護 (X Xie .Mol Vis. 2017 )

骨の健康ケア

加齢やホルモンの乱れ、酸化ストレス、血糖値異常などからこのバランスが崩れて「骨吸収」が「骨形成」を上回るようになって、骨量(骨密度)が減ってしまい骨折しやすくなります。
意外に知られていないのは、毛細血管を元気な状態に保つことで、毛細血管は骨の中(骨髄)にも存在し、この骨の中にある毛細血管が骨の素になる骨芽細胞を周りに集めたり、骨芽細胞が増えるのを手伝う役割をしています。

骨量を増やすための対策は、①ビタミンÐの生成のために日光を浴びる②運動によって骨に刺激を与えるとともに、あわせて毛細血管を元気にして骨折予防をしましょう。

<タキシフォリンのはたらき>

破骨細胞の形成阻害作用 (Hong-Qi Z,Pharmacology . 2019)
骨髄間葉系幹細胞の骨形成分化の増強 (Yun-Jia W. Biochem Biophys Res Commun. 2017)