(vivo)乳がん発生の阻害(2018. Jan)

【研究の背景】
乳がん(BC)は、その浸潤性から、世界中の女性人口に最も多く、最も死因の多いがんの一つである。フラボノイドには様々な抗ガン活性を有する者がある。アリール炭化水素受容体(AhR)シグナルは乳がんの増殖や転移に重要な役割を担っているが、この経路をフラボノイドで阻止することは乳がん治療の新たな道につながります。

【研究の目的】
乳腺癌のモデルラットに対するタキシフォリンの化学療法としての評価を行う

【結果】
タキシフォリンはモデルラットにおける乳がんのエネルギー制御を変化させ、癌誘発の腫瘍増殖の変調をかなり回復させた。その結果、タキシフォリンはAhRシグナル経路のダウンレギュレーションにより、DMBA 誘発乳腺癌のチトクロームP450の発現を低下させることが明らかとなりました。
【結論および可能性】
これらのことから、タキシフォリンはチトクロームP450が介在する癌に対する化学療法剤として作用する可能性があること、またラットモデルにおいて DMBA 誘発乳腺癌の発癌を抑制することが明らかになり、今後の乳がんの予防・治療において期待されます。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29491628/